|
カテゴリ:小説
ハヤカワ文庫JA
グインも97巻目です。今回はタイトルのとおり、記憶を失ってノスフェラスに現れたというグインを迎えに、ケイロニア軍とパロの魔道師がケイロニアからノスフェラスに向けて出発するところ・・・。 なんですけれども、ケイロニア皇室の困ったちゃん2人がまた頭の痛い問題を起こしてくれました。で、今回のメイン舞台はケイロニアです。 今回はマリウス君大活躍・・・というか、あれを活躍と呼んでいいものででょうか?とにかく、ケイロニアの皇族としての権利(と義務)を放棄することの了解を得て、ノスフェラス行きの魔道師団の中に加わることに成功したわけです。 わたしはマリウス(=アル・ディーン)については、非常に気に入っているのですけれども、それでもなお、彼の行動はあまりにも無責任だと思います。本人には悪気はない、これもまたやっかいです。悪気があるようだったら、こんなのさっさと見捨ててます。まあ、マリウスはそれでいい・・・のかもしれないですけれども、周りにいる人々は大変です。 小説の登場人物を「好き」という場合、そういう人を恋人(友人)に持ちたいという場合と、そういう人でありたいという場合があります。現実には、他人に「なる」ことは不可能なので、あり得ないのですけれども、小説などの場合には、そう「なりたい」というのがあります。 でも、「ありたい」でも、そういう「友人」を持ちたいとは思わない・・という人物は、だいたい性格に問題アリの場合が多いみたいです。(・・・・) なんやかや言いながらも、彼の好きなようにさせてくれる優しい人々に甘えて、風のように一所にとどまらずに旅を続ける・・・ 自分には決して叶わないことと知るだけに、あこがれるのかもしれませんが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[小説] カテゴリの最新記事
|