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カテゴリ:ライトノベルス
角川ビーンズ文庫
遠征王シリーズの番外編です。 国王アイオリアの第一夫人であり、長く影武者まで勤めた片腕オクタヴィアンが、突然引退を表明した。急に空くことになった花園の席をめぐって、後宮内では花園入りを狙う年頃の令嬢や愛妾たちにくわえ、アイオリアの非公式ファンクラブ”わたしもアイオリア様の花園に入り隊”も入り乱れての大騒ぎ。 ところがオクタヴィアンたっての願いで、次に花園入りを果たすのは、花園始まって以来はじめてとなる”男”のお花さん?! 「そんなことぜったい認めませんわ!!」 激怒するクラウディア、困惑する他の愛妾たち、泡ふいて卒倒するナリス、新愛人疑惑をかけられて大迷惑な男ども。そんなことはどこ吹く風でやっぱり包丁を研いでいる変な集団… いったいアイオリアは何を考えているのか。 そして沈黙するゲルトルードの真意とは── 楽しかったです(^_^;) この遠征王シリーズは「女王」アイオリア1世が主人公なんですけれども、過去は結構悲惨な目にあっていますが、このお話の中では脳天気な極楽とんぼ。楽しいなかに、シリアスな面が見え隠れしていて、ちょっと考えさせられました。 あと楽しいのは、時空の扉・・。今回、ご先祖さまやら後の時代の人間やらをかいま見ることになりました。するとこのシリーズ、遠征王シリーズだけではなく、マグダミリアシリーズやそのときシリーズの登場人物の話も出てきて、それがパズルをあわせるようになっているものだから、新発見の連続で楽しくなります。 この作者の場合は、商業誌だけではなく、サイトで直売している同人誌もあり、それにしか出てこないのがあるのでそちらもあわせてみると、どんどん世界がつながっていきます。 【本日の言葉】 「あなたの痛みは貴い。それでこそ血はあたたかく、全身をめぐって冷えることはない」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.11.05 12:59:05
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