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カテゴリ:ライトノベルス
角川ビーンズ文庫。第2回ビーンズ小説賞受賞作
雑誌ザ・ビーンズvol3に最初の部分が掲載されて、続きは文庫をご覧ください・・・という形で引っ張られておりました。文庫には表紙と同じ絵はがき付き。でも、そのせいか、ビニールでしっかりとくるまれていて、買わないと続きが読めない・・・。最近は文庫も立ち読みできなくなったのか・・・ シュロウ皇国の皇帝は闇の神族の力を望み、世継ぎの皇女とその妹を闇の神に捧げた。姉妹はやがて闇の神の子を産んだ。シェラバッハとアストロッドは「悪魔の皇子」と呼ばれた。威厳と英知、優れた闇の能力を持つ美青年となったシェラバッハは、祖父である皇王を隠居させ、3人の異父兄を殺害し王位を奪った。 異母弟のアストロッドは卑屈で品性も下劣、闇の眷属としての能力もなく自堕落な生活を送っていたが異父兄の即位を知り、即、逃亡した。しかし、すぐにつかまり、シェラバッハの王妃となるはずの王女ナシエラの身体の中に、その魂を封じ込められてしまう。一つの身体に二つの魂となったアストロッドとナシエラは、ナシエラの故国をめざす・・・ 主役はアストロッドです。「卑屈で品性下劣な精神が薄い皮膚を通して表ににじみ出ていた」と描写されていますが、イラストはハンサムです。やはり女性向けだからでしょうか(^^;) ちなみに、わたしは主人公よりも美形の悪役、シェラバッハの方が興味深いです。兄たちを殺し王位を奪い取って何をするのか、そして何故アストロッドを生かしておくのか。わざわざ自分を憎むような境遇におとしておいて・・・ 【本日の言葉】 p206 「闇はわたくしの中にこそあった。あなたに押し付けた気でいたものはわたくしの中で膨れあがり、遂にはわたくしを塗り潰す……」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.11.08 22:38:53
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