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カテゴリ:小説
ハヤカワ文庫
星界シリーズ
「星界の紋章」I 帝国の王女 II ささやかな戦い III 異郷への帰還
「星界の戦旗」I 絆のかたち II 守るべきもの III 家族の食卓 IV 軋む時空

前巻から間隔がだいぶあきましたけど、やっと出ました。けどまだ続きます。
<アーヴによる人類帝国>と<三ヵ国連合>との戦争が続いています。今回の作戦「双棘」では、ラフィールとジントは襲撃鑑<フリーコヴ>に乗り組んでいます。今回、ラフィールの弟ドゥヒールは戦列鑑<カイソーフ>に次席通信士として乗り込んでいます。
ラフィールたちの祖母である皇帝ラマージュとハニア連邦との間に密約がなされようとしています。
いままで、アーヴの生まれではないにもかかわらず、アーヴ貴族となってしまったジントの視点で描かれることの多かった話ですが、今回は、ジントたちの隊の話とドゥヒールの隊の話と両方が絡み合って進んでいきます。
そのせいか、ジントとラフィールの絡む場面がほとんどなく、ちょっと寂しい。

ところで表紙の「アブリアルの耳」を持つ新顔はやはりドゥヒール王子なのでしょうね。

前巻「家族の食卓」で、三ヵ国連合が撤退したことでジントの故郷ハイド星系は帝国領に復帰した。しかし、ハイド政府は帝国への帰属を拒み独立宣言を行った。ハイド星系の領主と帝国に認められているジントが、ハイド(領民)政府に大幅な自治権を与え、しかも領主であるジント自身がハイド星に入らないという条件で決着がついた。

今回は、その話の続きではなくいきなり襲撃鑑に搭乗していたので、どうなったのかと思っていましたけど、ハイド伯爵主催の宴(戦隊長の趣味で、諸侯がいる場合はみんなに奢ることと決めつけられてしまった)で、ハイド伯国からの収益がジントに入ってくるという話が出てきて、すこしほっとしました。

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【本日の言葉】
p112 星界軍は才能を隠すことを必ずしも美徳とは見倣さない。






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Last updated  2004.12.24 23:27:46
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