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カテゴリ:ライトノベルス
コバルト文庫(集英社)
レマイユの吸血鬼シリーズ。
ルイ王朝時代のフランスを思わせる時代背景の吸血鬼ロマンもの。

リブラン国王リュイ14世の時代。レマイユ伯爵イブ・アントアーヌは、吸血鬼を退治する王命を受けた「薔薇の騎士」一族の末裔。
領地を出て、普段は場末の秘密劇場の舞台に立っている美青年。ひょんなことから国王に疎まれている第2王子のジェラール・オーギュストと知り合って、王室の別荘に居候中。

国王が溺愛する王太子リュイ・フィリップは病で明日をもしれぬ身。王太子の病気を治すために、隣国ローゼンブルクの領主「魔術候」から優秀な医師を派遣してもらうことになった。

かつて、リブラン王国が建てられたとき、隣国の「魔族」と戦い、人質として捉えた女性を殺し、血を騎士たちに飲ませた。ほとんどの騎士が「魔族」の血を口にすると息絶えたが、ただ一人生き残り、その力を手にしたのがレマイユの地の長だったという。

第2王子ジェラールの出生の秘密、イブの血にまつわる謎、隣国から来た怪しい医師、それぞれの秘密と思惑がからむ…

最初、読んでいるうちは、このタイトルの意味するところがわからなかったのですが、読み終わってみると、そう、そうなんですね。
最初は、イブとジェラールのちょっと妖しい吸血鬼退治といった話だったんですけれども、隣国との絡みが出てきましたね。
イブが、吸血鬼化するとブロンドの女性に変化するのだけれども、
「血」を受け継ぐというのは、こういうことだったのですね。


【本日の言葉】
p131~132
「あのかた、意気地なしなの」
「はい」
「困っている相手をまえにして知らんぷりで歩き去る度胸を、おもちじゃないのよ。知ってるでしょう?」

「黒騎士の嫁~レマイユの吸血鬼」真堂樹(集英社コバルト文庫)より ISBN4-08-600544-1





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Last updated  2005.02.15 12:50:55
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