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カテゴリ:ライトノベルス
講談社X文庫ホワイトハート
「斎姫異聞」「斎姫繚乱」と続いているシリーズ 「斎姫異聞」15巻+外伝1巻 「斎姫繚乱」現在5巻目 平安時代、藤原道長の時代。天皇が崩御し、中宮彰子は皇太后となった。 主人公の源義明は四位の蔵人権頭。先帝の信任を得ていたが、天皇が代わり風向きが変わってきた。先帝の異母妹を妻にしている。不動明王の浄化の力を持つ。 宮は、先帝の異母妹。実は、母が伊勢神宮の斎宮であったときに、神に愛されて生まれたという「神の子」。母が斎宮を退き、円融院に嫁したため、円融院の皇女ということになっている。宜陽殿に住んでいたため、宜陽殿の宮とも言われる。式神をあやつる不思議な力を持つ。 宮と義明が、さまざまな怪異を解決していく・・・といった話しですが、「斎姫繚乱」になってから、夜の力を持つ「月の姫」が登場し、宮と義明の世界が変わってきました。 今回、義明は前回の事件のあと記憶を失っています。宮とのことも忘れ、自分のことも忘れています。しかし、野々宮で潔斎中の当子内親王のもとに、怪しい影が・・・ そもそも斎宮になるのは、当代の帝の皇女ではなく、落ちぶれた親王家の女王が多かったという。内親王であっても当代の帝ではなく、先代の皇女が多かった。しかし、当子内親王は、皇后腹の第一皇女。ただし皇后は道長の娘ではなく、道長の娘が中宮にあがると、道長にとってじゃまな存在になっていた。 一方、宮は秘かに心配していた。月の姫がこの世界に降りてきた理由は、かつて愛した長屋王の魂の転生した姿が義明ではないかとのこと。もし義明が本当に長屋王の転生であったら。そして、記憶を失った義明の記憶が戻るならば、それは誰の記憶になるのか。 今回は有名な?井上内親王の怨霊が登場します。奈良時代、夜の係累である月の姫が此の世に降りてきたことにより、月の加護を受けていた藤原氏が天運を引き寄せてしまった。月の姫は長屋王を陥れようとする者どもを逆に呪い殺そうとして、かえって長屋王の首をしめてしまった・・・ 宮と義明、義明の異母弟、従姉妹で皇太后に使える貴子など宮と義明を取り巻く人々が、義明の記憶が戻るのを静かに待っています・・・ 【今日の言葉】 p205 「帝は…妾を救ってはくださらなかったのに…」 「怨呪白妙 斎姫繚乱」宮乃崎桜子(講談社X文庫ホワイトハートより) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.02.24 23:25:49
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