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カテゴリ:ライトノベルス
角川ビーンズ文庫
「悪魔の皇子 アストロッド・サーガ」の続編です。で、これで完結みたいです。
主人公はアストロッド。シュロウ皇国の皇子。

シュロウ皇国の老王はその狂った野望のために、娘2人を闇の神族に供物としてささげた。世継ぎのグィナ皇女はすでに夫と子供がいたが、闇の神族の子を宿した。妹のマーライヤ皇女は17才だったが一夜で正気を失い、狂ったまま出産した。
生まれた2人の皇子は悪魔の皇子と呼ばれた。兄シェラバッハ皇子、弟はアストロッド皇子。兄シェラバッハは闇の神族の能力を発揮したが、アストロッドはただ一つのそまつな力しか使えなかった。自らの肉体から精神を切り離して他人の身体に憑りつき寄生する力。しかもそれは自らの意志ではなく、他人の暗示で発動するに過ぎない、自らの魔力というにはお粗末な力だけだった。
兄シェラバッハは、異父兄たちを殺害し、シュロウ皇国の王位を簒奪した。そして、弟アストロッドの精神を、シェラバッハに嫁いできたルーディン国の王女ナシエラ姫の身体に封じ込めてしまった。
アストロッドの魂をもやどしたナシエラはしばらく1つの身体で共存していたが、やがてその身体をアストロッドの残して死んでしまう。だんだんナシエラを愛するようになっていったアストロッドは、闇の者である兄を打ち倒すため「光の騎士」を呼び出そうとする・・・・

1巻目がアストロッド・サーガというタイトルだったもので、もっと長く続くのかと思っていましたが、2巻で完結です。まあ、デビュー作ということなのでこんなものなのでしょうか。

1巻目の最初では、アストロッドは、ほんとうにダメ男。皇子だということを鼻にかけて、自堕落な生活を送り、だからといって兄に反抗する気もない。
それが、何故か、どんどん性格変わっちゃいました。
死んでしまったナシエラの影響・・・にしても、ここまで人間変わるものかぁ?という気がしないでもないです。

【本日の言葉】
p152 光と闇は純然であればあるほど、ただ世界の均衡のために存在し、意思なき歯車としてこの世の始まりから終わりまで争い続ける。
「悪魔の皇子 ブラインド・ソーサリー」深草小夜子(ビーンズ文庫)より





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Last updated  2005.03.14 23:59:44
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