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カテゴリ:ライトノベルス
角川ビーンズ文庫
中華風ファンタジー彩雲国シリーズ本編7巻目「藍」 主人公の紅秀麗は、家柄はばつぐんだけど貧乏なお嬢様。 お金目当てでバカ国王?の教育係兼貴妃として後宮にあがったり、省庁で人手不足のときは男装して手伝いに呼ばれるなど大活躍。しかし、本当は、女人禁制の官吏登用試験に合格して官吏になるのが夢だった。受験さえもできない状況で勉強を続けていたが、国王の決断で官吏登用試験に女性が受験可能になった。全国から集まる秀才を押しのけ見事合格し、初の女性官吏として初仕事は、僻地の茶州の州牧(長官)。しかも史上最年少合格者の杜影月と2人ペアでの任命というすべて、史上初。しかし、陰謀うずまく茶州、赴任からして大変だった・・・ 7巻目では、新年の挨拶のため茶州州牧として秀麗が都に戻ったときの話です。 都で活躍中の秀麗、一方茶州に残った影月のもとに奇病発生の報告が。 その病は、かつて影月の村を全滅させた恐るべき病だった。 自分の命が残り少ないことを知っている影月は、今自分ができる一番のことをするため現地に向かう。都の秀麗に、医者や薬の調達を依頼して・・ 特効薬のない伝染病・・・ 昨日、雑誌で鳥インフルエンザのことを見たばかりだったので、つい連想してしまいました。非常事態に何ができるのか。話がうまく出来すぎている・・・そう思うことはありますが、そこまでやろうとする意気込みは、たぶん現実社会でも必要なのではないかと思います。 p57 「出世したいわ。上に行きたいと思ってる。行けるところまで」 「当然だ。それが、他人を蹴落として及第してきた、僕たちの役目だ。誰かを踏み台にしたときから、背負っているのは自分だけじゃなくなったんだ。潰してきた未来のぶん、僕たちは出世しなければならないんだ。どこまでも上を目指して、下でのたくっているヤツらに、悔しかったらここまで来てみろと高笑いする醍醐味を教えてやらんでどうする」 p185 ーーできることがあるのに、しないことは罪だと。 最善を尽くせば、助けられるものがあるのに、手を抜いてどうする。 「彩雲国物語 心は藍よりも深く」雪乃紗衣(ビーンズ文庫より) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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