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カテゴリ:小説
グイン・サーガ104 湖畔のマリニア(栗本薫)ハヤカワ文庫JA
グイン・サーガも104巻になりました。今回の表紙、吟遊詩人の三角帽子はマリウス、なのはすぐ分かったのですが、一緒に小舟に乗っている女性は誰??? 実は、以前何十巻も前に舞台から去ったと思われていた人でした。今回のタイトル「湖畔のマリニア」は彼女をさしていたのですね。 前巻でマリウスと出会ったグインは相変わらず記憶喪失のままです。マリウスと旅を続けていくうち、雨に降られ、マリウスが訪ねた家が、彼女の家でした・・・ スカール太子も久しぶりの登場でしたが、今回も本当に久しぶりです。 あとがきで、「本来この少し先にはもう、「七人の魔道師」がいるはずなんですから、とりあえずそこまでは道筋、ついているはずではあるんだけど」とあったので、グインはちゃんとケイロニアに戻るのだと、なんとなくほっとしました。 【本日の言葉】 p71 「ぼくたちは、ひとのために生きているわけじゃないよね。たとえひとのためにいろいろよかれと思って何かしてあげるにせよ、それはまた別の問題として。最終的には、ぼくは自分自身のために生きているわけだし、その自分にとって大事な人だから愛したんだし、愛するひとだから守ろうと思ったり、幸せでいてほしいと思う。それはごく自然なことでーべつだん身勝手なことでも、おかしなことでもないと思うんだ。本当の意味で≪我が儘≫なのって、けっこう大事なことじゃないかしら、って思ったりするんだよ、ぼくは」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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