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カテゴリ:ライトノベルス
「グラーレン逆臣」「エルヴァインの末裔」雨川恵(角川ビーンズ文庫)
「アダルシャンの花嫁」「ハルシフォンの英雄」「グラーレンの逆臣」「エルヴァインの末裔」と続くアダルシャン・シリーズの4巻目です。 もともとシリーズものではなかったらしいので、1巻、2巻はストーリーとしてちゃんと終わっているのですが、この3・4巻は続きものです。あとがきで作者が言っているように「グラーレンの逆臣2」という感じですね。 実は3巻「グラーレンの逆臣」は買っただけで、読んでいませんでした。今回4巻を読み始め、3巻を読んでいなかったことに気が付き、3巻から読み始めました。結論として、3・4巻は一気に読むのが正解という気がします。 アダルシャンシリーズの主人公は、辺境の新興国アダルシャン王国の王弟アレクシード。王家にはめずらしい黒髪・黒瞳の青年です。しかし、アレクシードの母は王妃ではなく、異父兄である国王ユーゼリクスとは立場は大きく違います。アダルシャンでは、庶子は「子」として認められず、庶出の王子などという存在自体が否定されるのですが、なぜかアレクシードは庶子でありながら、王宮に引き取られ育ちますが家柄を誇る貴族たちからは蔑まれてします。 しかし、アレクシスには軍事の才能があり、「アダルシャンの黒い悪魔」と周辺国におそれられる存在でした。 アレクシス将軍の軍が、最強と言われるカストリア帝国軍を破り、和睦条件として、帝国の第6皇女がアレクシス将軍のもとに嫁ぐことになりました。しかし、この皇女はわずか10歳だったのです… 病弱だけれども頭の鋭いユーゼリクス王と軍事以外はボケのアレクシード。国王の命によりグラーレンに出兵したアレクシードに突然反逆したとの風評が?? それにしても、アレクシード・・・・少しは自分の立場を知れっ! そういえば前巻を見たときに、義経を連想したのですが、やっぱり今回もそうですね。ただ、頼朝とユーゼリクスが違うところは、ユーゼリクスには、アレクシードが自ら謀反など起こすような性格ではないということがわかっていたということですね。さて、今後どうするか。 10歳のユスティニア皇女の行動は爽快です。 【本日の言葉】 p234 ーーどうして大切なものは、ただの一つだってこの手には残らなかったのだろう。「エルヴァインの末裔」雨川恵(角川ビーンズ文庫)より お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.10.12 12:58:56
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