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カテゴリ:小説
QEDシリーズ 変人?薬剤師の桑原崇と薬学部の後輩で腐れ縁になってしまったやはり薬剤師の棚旗奈々、そして自称ジャーナリストの小松崎良平たちが事件を解決していくのですが、事件よりも歴史的事項に関する崇のうんちくがおもしろいです。 今回は「東照宮の怨」当然東照宮についてのいろいろな呪術的なものについての会話は想定していたのですが、むしろメインは平安初期の三十六歌仙でした。 殺人事件が起き、三十六歌仙絵が盗まれた。しかも、1人だけではなく、同じ絵巻を切り離した他の「佐竹本三十六歌仙絵」も盗難にあい、さらにまた殺人事件が。 東照宮飾られている三十六歌仙絵を見た、桑原崇は、ここに書かれてある「歌」が「佐竹本三十六歌仙絵」と違う歌であることに気が付く。何故、歌が違うのか。 また、被害者が最後に言い残したいう「かごめ」とは? 推理小説形式を取った歴史の話という感じです。探偵役である桑原崇の歴史的事件に関する推理の方が興味深い小説です。 たとえば、カバーの見返しにあるわらべ歌「かごめ かごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に ツルとカメがすべった 後ろの正面だあれ」は、子どものときには意味もわからずに歌っていて、大人になってから考えるとよけいに意味不明(笑)という歌ですけれども、これに対する桑原説も出てきます。 日本の歴史と陰陽道に興味のある方にお進めです・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.11.18 12:50:07
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