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コバルト文庫、姫神さまシリーズ戦国本編。 テンとカイは変わらなくても、時代は次第に進んでいきます。今回のメインは、越後の龍、上杉謙信の死です。 以前どこかで、藤原眞莉さんは桑原水菜さんの「炎の蜃気楼」のファンだったと見た記憶があるのですが、ここで出てくる景虎は、謙信の理想に共感し義父の熱意をも受け継ごうとしながらも、争いを好まない青年として描かれています。御館の乱のことは・・・後から話題として出てくるだけです。 毘沙門天の化生を名乗った聖将、上杉謙信 諏訪神族の末裔の武田(諏訪)勝頼 天魔王織田信長 摩多羅神を伴侶にする陰の王に対応する陽の王である徳川家康 裏土御門家の血筋で星を視ることができる明智光秀 森蘭丸ことルイス・フロイス などなど 戦国有名人がこの巻で一気に登場です。 武田に面会するときに、テンとカイは「天海」と名乗ります。本能寺は、そして江戸幕府の誕生、日光東照宮とどう続いていくのか楽しみです。 【本日の言葉】 p83 長尾一族に生まれた者として、自分はごく当たり前のことをしているだけだ。 景勝は、一族と越後を守ることだけを考えて行動している。 人当たりがよく、穏やかな景虎のことは、決して嫌っていない。 亡き義父のことは敬愛している。 けれど、その二人の思い描く理想につきあうつもりはまったくない。 理想なくして未来のための明日を築くことはできない。だが、実のない理想は、単なる夢想でしかない。景虎に関東管領上杉家の相続をさせようとするなど、まさに夢。不毛の幕府職を押し戴き、守ろうとするなど、唐の故事にいう画餅ーー絵に描いた餅だ。 国と家を守るためにいま必要なのは、なにか。 感傷に浸ることを許された身ではないからこそ、景勝はそれを第一に考える。 p294 「すべてが終わったら、一緒に眠りましょう」 (「姫神さまに願いを~形見の夢標~」藤原眞莉 コバルト文庫 より) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.12.29 21:51:39
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