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カテゴリ:マンガ
白泉社 JETS COMICS 帯のあおり文句に「男女逆転大奥。将軍は女、大奥には美男三千人。」とあったので、てっきり色モノ(?)だと思っていままで買い控えていましたが、読んでびっくり。単に将軍が女だという、そんな設定じゃありませんでした。これは、日本全国に原因不明の伝染病がはやり、その病気が根付いてしまった結果、男子の人人口が女子の約1/4という状況が定着した社会の話です。 男子の生存率が低いため、男の子は大切に育てられ、女が労働力の担い手になり、家業も女から女へと受け継がれる。婚姻制度は崩壊し、婿を得ることができない女たちは、花街で男を買い種をつけてもらい子供を産む・・・ 紀州から将軍として迎入れられた8代将軍吉宗も当然のことながら女性。対する幕府重臣もすべて女性。大岡越前も女性。 しかし、将軍でも商家でも家業を継ぐ者はすべて男名を名乗り、文書だけみればまるで男の社会のよう。このことに疑問を抱いた吉宗は、大奥の奥に住む97歳の老人の元に、大奥の起源について尋ねる・・・・ 1巻のストーリーとしては、貧乏旗本の息子である水野祐ノ進が大奥に入りそこでの話がメインですが、やはりその元となる「大奥」そのものおよびこういう、いびつな社会そのものの描写がユニークです。 【本日の言葉】 p167 「おみつと久通 どちらもお前の名だの どうしてだと思う?」 「あのう やはり「加納遠江守おみつ」では間が抜けた感じがするからではないでしょうか」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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