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カテゴリ:ライトノベルス
夜啼姫神(よるになくひめがみ)
講談社X文庫ホワイトハート
「斎姫異聞」「斎姫繚乱」と続くシリーズの24巻目(外伝含む)
平安時代、藤原道長の権勢絶大なころ。源義明は蔵人権頭で四位の位をもつ中堅貴族。しかしその正室は、先の帝の異母妹である内親王。本来ならとても内親王の降嫁先ともいえない家に宮が嫁いできたのは、「神の子」を自称し特異な力を持つ宮が、破魔の力を有する義明が無意識に作り出す聖結界を必要としたから。そして、宮と義明の魔物退治が始まった・・・

「斎姫異聞」では、「神」の子としての宮(ヨウキ・陽姫)とその反面の存在であるカゲキとの争い、それに藤原道長と甥の伊周との権力争いがからんできた。

「斎姫繚乱」では、話はむしろ義明のことになってきた。夜の世界からこの世に現れた「月の姫」香久夜。彼女はかつての恋人長屋王の魂が復活したのを察してこの世界に出現した。しかし探せども長屋王の魂をもった人物は見つからない。ただ彼女にも見通すことのできない結界を持つ義明こそが長屋王の生まれ変わりではないか、と。天皇家の親政を望み、藤原一族に敗れた長屋王の遺志をかなえるべく、暗躍する。実は藤原一族は、もともと「月の司祭」中臣氏であり、月の使者を尊ぶ。月の姫にそそのかされ、疑心暗鬼になった藤原道長は、孫である天皇を苦しめ、夜ごと啼く「鳥」は宮と義明の陰謀であると信じ込んでしまった・・・

今回のタイトル「夜啼姫神」はたしかに、読み終わるとなるほどと思います。鶴の恩返しの話ではないか(笑)と思いついたけど、ちょっと違うかもしれない。

「斎姫繚乱」になってから、義明の記憶喪失、火竜の出現およびそれが義明の体内に入ってしまったことなど、義明にはいろいろ災難がふりかかりっぱなし。
今回は、宗像三女神が出現します。そういえば、この三柱の女神は、それぞれの名前はあまり有名ではないけれども、神社の数は多いのですよね。福岡に宗像大社がありますが、沖津宮がある沖ノ島は島全体が女人禁制とか。神社はその宝物から海の正倉院と呼ばれいろいろな宝物があるそうです。
有名なところでは、厳島神社もこの女神を祭っています。

で、今回興味がでたのは「長屋王」のこと。たしかに香具夜が出現してから名前は何度もでていますが、今回が一番くわしい気がします。長屋王が冤罪で妃の吉備内親王ともども自殺に追い込まれてから、藤原4兄弟が天然痘にかかり次々に死亡したのは、長屋王のたたりだと言われました。でも、長屋王を祭った神社って???、菅原道真は天満宮。平将門は神田明神。
この話では、長屋王の父親である高市皇子の母親である胸形尼子娘のゆかりの神として宗像大社の姫神を勧進してきたという。

ん?ちょっと関係が遠過ぎやしませんか?確かに長屋王は天武天皇の第一皇子である高市皇子の子。そして、母親は天智天皇の皇女であり、元明女帝の同母姉である御名部皇女。妻は草壁皇太子と元明女帝の娘であり、文武天皇、元正女帝の同母妹である吉備内親王。まさにその当時の血統では最高のロイヤルファミリーであり、文武天皇の息子ではあるが母が新興の一族である藤原氏の娘である首皇子(のちの聖武天皇)よりずっと皇位に近い位置にいたと思われる。(文武天皇自体、父が皇太子のまま死去したため、天皇の孫にすぎない)
たしかに、さかのぼっても皇族以外というと胸形氏しかないんだろうけど。

そこで興味がでてしまったので、長屋王関係の本を読んでみました。やはり平成元年あたりに長屋王邸跡が発掘された後の方がおもしろいですね。藤原氏が編集した公式記録では「長屋王」ですが、出土した木簡では「長屋親王」。「王」と「親王」の差は大きいです。
いろいろ「謎」について書いてある本は多いけれど、里中満智さんの「長屋王残照記」が漫画だけにビジュアルでわかりやすい気がします。

ところで、最近登場の多い藤原重家、今回も重要な役割を果たします。やはり陰の主役級か?

【本日の言葉】
p253 「可哀相に…もう苦しまなくてよいのだよ」

長屋王残照記 〔ハードカバー〕全3巻 里中満智子/作
長屋王残照記 (1) あおによし長屋王残照記 (2) ぬばたまの長屋王残照記 (3) ひさかたの





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Last updated  2006.03.21 15:23:57
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