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カテゴリ:ライトノベルス
デルフィニアシリーズが7年ぶりに登場です。とはいっても、外伝で、リィは登場しない…と予告にあったとおり、見事に「デルフィニア王妃」がいた年月は書かれていません。今回はバルロとナシアスの出会いから始まります。 国王の甥ということで、特別扱いされることに慣れきったふてぶてしいガキ時代のバルロは13歳。ラモナ騎士団の代表として他騎士団との対抗試合の勝者となったナシアスは18歳。勝者にいきなり試合を申し込んだ少年の剣をあっという間にたたき落とした時が始まりだった… デルフィニアの本編では、ラモナ騎士団庁のナシアスとティレドン騎士団長のバルロは親友(悪友?)といった感じだったのですが、たしかに家柄を考えるとナシアスはバルロと対等につきあえるような身分ではありませんでしたね。団長同士ということで、つい同格かと思ってしまいましたが。たしかに、最初から団長だったわけではない。 今回の魅力的な登場人物はなんていったって、レヴィン男爵夫人です。 鮮やかに登場して、さっと去っていく。さすがでした。 p42 「あなたのお気持ちはよくわかります。けれども、ああいう方たちには、あなたのそのお心は未来永劫通じません。理解されることも決してないでしょう。ですから、あなたもそんな無駄な努力だけは避けた方がよろしいかと存じます。」 そして今回初めてその実態がわかったウォルの異母兄にあたるレオン王子は・・・ほんとに飲む打つ買うのバカ王子でした。 それで思うのですが、ここでも国王のドゥルーワ陛下は「明賢王」と呼ばれたりっぱな国王として描かれているんですけれども、こんなバカ息子(しかも次期国王)やバカ妹(バルロの母親も、まったく・・といった感じですね。少なくとも「庶民」から見ると)ばかりだということは、「国王」としては偉いかもしれないけど、「父」として「兄」としては落第点だと思います。特に、自分の後に国を治める次期国王に、こんなのを据えようとするなんて、「国王」としても、最後の詰めが足りない…と思いますね。 最後に、後日談のよう、おなじみの人々が登場します。ただ、リィがいないことが寂しいです。 【本日の言葉】 p227 「俺はどんな姿の王妃でも会えれば嬉しいがな」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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