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カテゴリ:ライトノベルス
レディ・ガンナーと二人の皇子(下)
上巻が発売されてから足かけ3年、やっと完結です。

バナディス王国の外交官の娘、キャサリンは、国王の訃報を聞き父と共にエルディアを訪問していた。市内見物の最中に、競技場で観客席に飛び込んできた獅子に襲われていた少年を助けたことから、王位を巡るこの国の「皇太子レース」に巻き込まれることになる。
前話でも、一緒に活躍していた異種人類との混血の用心棒4人組とまた一緒に活躍していく・・・

このエルディア国の「皇太子制度」という歪んだ制度が話の根底になっていました。
王妃を出すのは8家の出身者に限られ、しかも王妃となることができるのは、制限期間内に皇太子の息子を出産し、その子が次期皇太子としてふさわしいと判定された時、初めて「王妃」となる。
通常、結婚してから子供が生まれるのに、次期皇太子となるべき子を産んだ母親と結婚するという順序になる。結婚できなかった娘は、産んだ子ともども「用なし」だ・・・

妃八家当主は、皇太子の年齢に合わせて「娘」を産ませ、その娘に「マリア」という名をつけて妃候補として育てる。(王妃はかならずマリアという名前でないといけない)
14~5歳で皇太子妃候補として8家それぞれから娘が送りこまれ、5人目の男の子が生まれるまでが期限となる。皇太子候補5人が出そろったところで、娘達は生まれた子とともに実家に返される。男の子を産まなかった娘は、この時点で「用なし」となる。

妃八家は、皇太子の息子を大事に(わがまま放題に)育てる。そして、そのうちの一人が「次期皇太子」になると同時に、その母親が皇太子と結婚し皇太子妃となる。残りの娘の産んだ4人の息子は、父親に会うこともなく、正式な皇子として認められることなく、一生幽閉状態で過ごすことになる・・・皇太子はいくら結婚したい娘がいても、その娘が男の子を出産しない限り、結婚することはできないし、期限を過ぎたら会うこともできない・・・

エルディア国では「女子は何も言わず、何も聞かず、何も見ず」を美徳とされ、父や兄弟の会話に口を挟むこと、もちろん反論することなどとんでもない事だった。

p256「あたなにとって女性とは何ですか?自分の子どもを産んでくれる腹に手足と目鼻がついただけのものですか?それではその腹に立派な頭がついていることも、その頭でものを考えていることも、手足を使って思い通りに身体を動かせることも一生おわかりにはならんでしょう。あなたは永遠に生きた女性の姿を見ることはないのです」

女性が「男子」を産むためだけに送り込まれるとしたら、皇太子が期待されるのも、10代の半ばで、五人の息子の父親になること。そして皇太子妃の父親にとって、孫が「皇太子」になるためには、国王は邪魔な存在。そしてエルディア国の国王は、代々40代後半で死亡している・・・・
では、この国にとって「国王」とは何?

まあ、主人公のキャサリンが「外国の普通の女の子」と思われるとちょっと誤解だと思うけれども、今回もキャサリンが大奮闘。異種人種たちの協力も受けることができ、まあ、めでたしめでたし・・・です。

【本日の言葉】
p14 「都合が悪くなったら泣けばいいとでも思っているの?それこそあなたの言う『何の役にも立たないつまらない女』のすることじゃないの。わたしは女だけど、そんな意気地のない人を自分と同じ女だなんて間違っても思いたくないわ。見苦しいからやめてちょうだい」





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Last updated  2006.04.15 21:39:41
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