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第2部2巻目 9月発行の前巻で、タンタンと偽画、偽金事件に関わった秀麗、今回は、冗官(無役の管理)のリストラ案が。リストラ対象となった秀麗と榛蘇芳。ただし期限は1ヶ月。1ヶ月のうちにどこかの部署で使われなければクビ。自分も崖っぷちなのに、他のダメダメ官吏の面倒までみるはめに・・・ 第2部新キャラ爆裂登場?です。しかもいきなり表紙カラーか?? いままで、この彩雲国シリーズ、話の展開が「甘い」と思っていたけれども、今回少し秀麗も現実感が出てきたようですね。 主人公ががんばるお姫様なのはいいけれども、まわりの人も現実離れした優秀で理性的な人材ばかり。がむしゃらに頑張れば、きっとうまくいく。努力すれば報われる。それはそれで、教育的見地からもはじめに教えるべきことだとは思うけれども、世間はそれほど甘くない。努力しても報われないという状況は多々あるし、理不尽な扱いをうけることもある。善意が必ずしもいい感謝されるとは限らない。場合によっては切り捨てることがベターな選択の場合もある。 かくあるべきという理想像というかモデルとなるべき姿があって、でも、必ずしもそううまくいかないということを学習する、という意味では、この巻になって、タンタンこと榛蘇芳が出てきて、秀麗と出会ったことで、「普通の感覚」の人たちが出てきて、どんどん視野が広くなっていくのかなと思います。 p229 「・・・何かを成し遂げたければ、相応の官位につくまで理想は捨てろ。金と権力の中枢で、そんなことを一人叫んでも無意味なことは、清雅が立証したはずだ。相手を蹴落とさなければお前が落ちる。落ちればお前の存在は無意味だ。女官吏など、やはり役立たずだったと言われるだけだ。官吏ごっこがしたいのなら、そこらの子供相手にやるんだな」 ちなみに今回の「しおり」は「彩雲国国民証」です。表は劉輝のポートレート、裏には「下記のものは彩雲国国民であることを証明する」という国王の証明印つきです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.30 10:54:19
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