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カテゴリ:ライトノベルス
マスケティア・ルージュ(公子の帝宮)
角川ビーンズ文庫「マスケティア・ルージュ」第6巻
最初はまったく三銃士もどきで始まったこの話、今回はファーレン帝国を舞台に亡国の公女をめぐるストーリーです。表紙もしっかりお姫様。りりしい銃士姿は前巻が見納めか?と思ったら、やっぱり男装していました。

ファーレン帝国の首都ヴィストは、読めばすぐ分かりますが、ウイーンがモデル。つまり今回舞台はパリからウイーンへ。固有名詞はちょっと違いますが、モデルがバレバレなところが、楽しいです。オーストリア、フランス、教皇庁とモデルが露骨なだけに、じゃあ、オルテス公国はどこだったの?と考えてしまいます。

オルテス公国は、ユーグの父モンフォール侯爵の領地と隣り合わせだったということになっています。また、「旧オルテス領からも、はるばるアキテーヌ領を超えて」「オルテスとファーレンの間には、アキテーヌが広がっている」とあるので、アキテーヌのファーレン側ではない方に隣接しているものと思います。イメージとしては、スペインとの境あたりか、それともノルマンジーの方か・・・どっかに出ていなかったかなあ。

この作者のデビュー作のローゼン:クロイツシリーズも、時代は少々違うけれども、同じアキテーヌやファーレンが舞台なので、そっちにもヒントがないかなあ、とも考えているのですが、読み返すにはちょっと量が多い(全14巻)

とにかく出生の秘密を抱えた美少女が男装して銃士隊に入り、三銃士とともに活躍し、その三銃士の一人と淡い恋の雰囲気が・・・しかも彼は銃士隊に入ってはいるが、実は大貴族の息子。
そして彼女も、滅ぼされた公国の公女という自らの立場を知る・・・

なんか画に描いたような少女マンガストーリーで、軽く楽しく読めますね。

【本日の言葉】
p192 「私の神はあなたですよ。今も昔も」





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Last updated  2006.11.10 23:27:39
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