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カテゴリ:ライトノベルス
コバルト文庫の瀬川貴次さんの新シリーズです。 修行僧の松樹(ソンシュ)と旅する少女・芦笙(ルーシェン)。病を運ぶ妖魅がはびこる街・銀月(インユエ)で黒衣の少年・貴琅(グイラン)と出会う…。 中華ファンタジーということで、中国風なのですが、何しろ名前の読み方がこんなもので、読むスピードがつい遅くなってしまいます。なにしろ「銀月」と書いてあれば、「ぎんげつ」とぱっと読むのに、「インユエ」ですから・・・これって中国語の発音なのでしょうか、それともオリジナル?? ルーシェンは14歳の女の子、修行僧のソンシュに拾われ一緒に旅をしている。しかし、修行僧が女連れというと寺に泊めてもらえなかったりいろいろ差し障りがあるため、男の子の格好をしている。 インユエの街で、知り合いの寺にやっかいになることになった二人だが、この街ではやっている熱病は妖魅が運んでいる。病魔退散の祈祷をする老師の護衛について行った2人だが・・・ この巻は、タイトルのとおり出会いがあります。しかも謎の老婆から「よくないね。お嬢ちゃん、この男とはけして出逢ってはいけないよ」と言われた直後に出逢った男と、さらに再会することになります。 新シリーズということもあり、それぞれ謎を抱えた人物同士さてどうなるのか。 ところで、これを読み終わったときの印象として、あ、どろろに似ている・・と思ってしまいました。わたしは映画の「どろろ」は見ていないのですが、昔のアニメの「どろろ」は見ていたもので、そっちの印象なんですけどね。 つまり、どろろは魔神に身体を48カ所(だったっけ)を取られた少年が、それを取り返すために魔物退治をしており、そこに一見男の子に見える女の子が絡んでくる・・・という話と考えると、その点で。 ちなみにわたしは映画の実写版「どろろ」って、たぶんアニメやマンガとは別物と考えなくてはいけないんだろうなと思っています。つまり、どろろの配役が大人の女優さんだという時点で、アニメのイメージとは違ってしまう。細かいストーリーがどう似ていても、この最初のイメージの時点で「別物」になってしまうじゃないかと。 【本日の言葉】 p138 「まるでお父さんだな。まだ若いのに」 アニメ「どろろと百鬼丸」最終回「最後の妖怪」から最後の場面 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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