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カテゴリ:ライトノベルス
高殿円さんの遠征王シリーズ(角川ビーンズ文庫)
「ジャック・ザ・ルビー 遠征王と双刀の騎士」 「エルゼリオ 遠征王と薔薇の騎士」 「ドラゴンの角 遠征王と片翼の女王」 「尾のない蠍 遠征王と流浪の公子」 「運命よ、その血杯を仰げ 遠征王と隻腕の銀騎士」 短編集「遠征王と秘密の花園」 外伝「黎明に向かって翔べ」 小学館ルルル文庫の新刊「プリンセス・ハーツ」の主人公たちは、その後の時代である「遠征王」シリーズと深くかかわってきています。遠征王シリーズに、この2人のことがちらちら出ていたという覚えもあって、シリーズ読み返しに挑戦しました。 プリンセス・ハーツの主人公たちの孫にあたる世代の話です。 主人公は、パルメリアの男装の女王アイオリア1世。 後世に「遠征王」として名高く、この時代にパルメリアの領土が広くなった・・・というのですが、実は温泉好きで、宮殿を抜け出して温泉めぐりをしているうちに遠征したことになっていた・・・とかいうお気楽極楽の面。 それとば別に、国王と王妃の唯一の子であったにもかかわらず実母にうとまれ、幼少時に厄介払い同然に他国に嫁にやられ、しかも、人質同然の娘が殺されるという前提でその国を滅ぼしたという悲惨な過去の持ち主でもあります。 そして、その実母にうとまれた理由、その遠因が、(プリンセス・ハーツの主人公)アジェンセン王ルシードによるパルメリア征服にありました・・・ まじめなシビアな背景と、アイオリアのお気楽女好き(!)の性格とのアンバランスが楽しい作品です。なにしろ後宮(花園)に第8夫人まで、抱えています。だいたい女王陛下の愛妾というのも(笑)ほとんど女学校のノリですね。 ちなみに、高殿円本人による同人本も多数出ています。 ということで、「とらのあな」通販で購入しました。 「Takadono others III」 2作掲載されていますが、そのうち1編 「黄昏の中の姫君」が遠征王外伝です。 ビーンズ文庫で掲載したよりも後の時代、アイオリアの最愛の従妹、グランヴィーア朝の初代女王であるゲルトルート1世の息子、アリオストからみたゲルトルートの短編です。 今となっては販売終了ですが、 政略結婚で嫁いだ10歳のアイオリアと14歳のミルザの話「夢見ヶ原」 アイオリアの花園の話など「されど愛しき日々」 などいろいろ出ています。 作者公式サイト http://takadono.parfe.jp/ 「遠征王と秘密の花園」より p164「方法は、いつでもふたつある!」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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