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カテゴリ:ライトノベルス
講談社X文庫ホワイトハートの新刊で、英国妖異譚シリーズです。 このシリーズは数ヶ月前に15巻ほど一気読みをしたのですが、今回も読み返しループにはまってしまいました。 主人公は英国のパブリックスクールの学生ユウリ・フォーダム。日本人女性と英国貴族とのハーフで、あらざるものが見える能力を持っています。そして、その能力からいろいろな霊現象に巻き込まれてしまうユウリの「守護者」であるフランス伯爵家の貴公子シモン・ド・ベルジュ。そして、今は卒業生ながらも学院に頻繁に現れるオカルト好きの「魔術師」コリン・アシュレイ。など、舞台は現代であるらしいのですが、時代不明の設定で、今回は中世騎士の亡霊が登場します。 この話を最初読んだときは、角川ルビー文庫のタクミ君シリーズの肉体関係なしバージョン(笑)だと思いました。このシリーズは、舞台設定といい登場人物といいまさにボーイズラブの雰囲気なのに、そういう行為がない。かといって学園ものと言い切るには、ユウリはともかくもシモンは・・・その気だろう・・・と思うのですが、理性で思いとどまっているというか。もう本編も16巻、このままずっとこの調子で・・・と思う点と、そろそろこの辺で方向転換を・・・とも、ちょっと複雑な感じです。 ところで、角川の夏の百冊の中に、ルビー文庫のタクミ君シリーズがあったことにびっくり。夏目漱石の「こころ」とかの横に、「彩雲国物語」はまだしも、タクミ君シリーズの「そして春風にささやいて」が並んでいると、なんか、いいのかっ!と思ってしまいました。 【本日の言葉】 p222 まったく。己の力を過信するものではないぞ、人の子よ。 p271 知らないことを教えてやると豪語するほど、俺は厚顔無恥ではない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.03 00:47:34
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