「鬼神伝 鬼の巻」「鬼神伝 神の巻」高田崇史
【送料無料】鬼神伝(神の巻)【送料無料】鬼神伝「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」ミステリーランド2004年に書き下ろしで刊行された講談社のハードカバーのシリーズです。ここで「鬼神伝 鬼の巻」「鬼神伝 神の巻」と2冊発行されました。ストーリーは、子ども向けということで、比較的単純だと思います。京都に住む中学生が鬼が跋扈する平安時代に飛んで、オロチを復活させて鬼を退治するのだといわれます。しかし、主人公 天童純は、鬼の少女を助けたことで疑問を抱きます。鬼とは何者なのか、なぜ鬼を退治しなければならないのか。そして、それは仏とともに現れた貴族階級(人)と、昔から住んでいた民衆と山や海の神々との争いだった・・・この作者のノベルズシリーズでは、QEDやカンナを読んでいるのですが、こちらがミステリー仕立てで、登場人物を通じて、古き神々、失われた歴史の話をしていくことに対して、こちらでは、主人公の少年が直接、人(貴族階級)と鬼神の戦いに加わっていくことになります。そういう意味では、テーマがはっきりしているといえるでしょう。どうして鬼たちは、彼ら、桃太郎たちに退治されなくてはならなかったのか?当たり前だと思っていたこと、一方的に教えられてきたことそこに少しの「何故?」が加わることで、視点を変えることで、見えてくるものがある。昨秋発行されたノベルスは、ミステリーランドの2冊をまとめたものらしいです。(こっちは読んでいない)、今年のGWにアニメ映画化されるみたいです。【今日の言葉】神の巻 p265「では愛を持って立ち上がれ!愛のない勇気は暴力だ。そして勇気のない愛は無力だ!」