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カテゴリ:倍音の力
かって、八丈太鼓に魅せられて1年近く、グループに練習に通ったことがあります。
きっかけは、太鼓の音の力を体験しているうちに、すっかりはまったのでした。うっかり試してみようとしているうちに、入り込むのが、和太鼓の魅力と思います。 心身ともに開放感があり、5分も叩いていると汗びっしょりになります。 特に、八丈太鼓は、二人一組の即興演奏が特色で基本はあるものの、その時々の雰囲氣や気分、体調で自由に出来るのが、楽しく、面白くはまり易いところかな?と思います。 自分の楽しみばかりでなく、その頃、病院でグループセッションをしていて、患者さん達にとっても自由に叩けることは、発散や身体機能のリハビリの一環としてもかなり評判でした。事実、効果も挙げていました。 小さな打楽器、鈴、タンバリン、マラカスなどは病院で用意して頂きましたが、さすが太鼓までは、予算が調達できず、自前で近所にあった和太鼓製作者に注文して造っていただき、持ちこみで使っていたのが、今だにまだまだ健在です。 院内でのセッションで、印象に残っている事例は、脳梗塞で半身麻痺の患者さんが、個人セッションで病気の悔しさとやるせなさで、泣きながら思いっきり自分をぶつけ、終わったら、清々しく爽やかな顔で「ああ、気持ち良い!ありがとうございました。」と、左手で握手して去っていったことは、太鼓も使い方でこのように、心身を開放出来るとの発見に充実感を味わったものです。 この患者さんは、セッションや行事がある毎に引っ張り出されて、病院内で有名になってしまいました。 太鼓の魅力は、音のパワー。洋の東西を問わず、太鼓は、大地の音、海の音とか宇宙の音として表現されます。雷の音は、太鼓ならではの表現。決めては、低次倍音で下半身にズドーンと響く音。 近年、和太鼓が盛んに幼稚園や学校、一般に愛好されているのは、各自が惹かれる点は違うでしょうが、内なるエネルギーが求めて止まない力ではないでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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