首都消失
■監督:舛田利雄 ■出演者:渡瀬恒彦 名取裕子 山下真司 大滝秀治 財津一郎■ストーリー ある夏の朝、東京は濃い霧に覆われた。夫と別れ幼い娘を母梅子に預けて、TVリポーターの仕事をしている小出まり子は、恋人で関西放送の報道マンの田宮洋介と駅で別れて新幹線に乗り込んだ。名古屋で北斗電機の技術開発部長朝倉達也も乗り込む。仕事にかまけて家庭を省りみない彼と妻の由美子との間には溝が生じていた。東京は霧に包まれてしまい、中に入ることはおろか、すべての通信がとだえてしまう。朝倉は列車で会った高校時代の友人で目衛隊二佐の佐久樹が呼んだ車に同乗、他にまり子、大臣の秘書三好も乗り込む。朝倉は厚木にある北斗電機の研究所に行く。まり子も一緒だ。そこには部下の安原、竹田、バイトの女子大生松永美恵子の他に、電子工学の権威である大田原教授もいて「物体O」と名づけられた雲の研究に当ることになった。田宮は川村報道部長に尻をたたかれ、小山カメラマンとともにヘリで東京へ向かい、上空にある巨大な雲を見て驚く。田宮の友人で商社マンの浦部は、早速、建築資材などを買う交渉をする。田宮はまり子と合流して取材に当ることになった。朝倉に惹かれていくまり子に、つい憎まれ口をきく田宮。三好は箱根で病気療養中だった保守党の前幹事長中田にとり入り、彼の擁立を画策する。政府なき日本に米ソの関心が高まる。小室大阪府知事は全国知事会議を国政機関にしようと提案する。朝倉は米軍機EP3Eに同乗。しかし、稲妻が機を襲い朝倉は重傷を負う。うわ言に妻子のことをつぶやくのを聞き、彼のことをあきらめるまり子。雲に電磁気エネルギーを与えればすき間ができるのではという朝倉の提案で、電磁気砲が作られた。台風下に砲を向けた朝倉は雲のために、負傷する。代りに田宮が向かい、雲にトンネルをあげ、まり子と一緒に中へ。二人はそこで犬を発見し喜びながら、さらに進んで行った。感想。あのー・・・「謎の物体O」・・・結局何だったの?という激しく大きな疑問を残したまま終わっちゃいましたが。そのうえ、何で東京だけに?東京には何か「物体O」が来る要素があったの?東京の人達はどうしていたの?という様々な疑問が何一つ解明されてなかったデスヨ。ともかく、「物体O」の外部の話ばかりで、肝心の東京の事が全然描かれて無かったのでガッカリでした。登場人物の会話もなんかかったるいし、この時代の邦画の演技力ってこんなものですかー何かいつも洋画ばかり観てるからか、差が歴然としていて・・・全然真剣に観られなかったです。「日本沈没」の方がストーリー的にも面白かったかな。小松左京さんらしい、マンネリというかお決まりパターンな展開で、先が読めちゃって特に観なくても良かったかな。