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テーマ:DVD映画鑑賞(14139)
カテゴリ:映画
ドラマ
アメリカ映画ですが、これは泣けた!感動した!と人に勧められる分かりやすい映画ではありません。 ちょっと物事を斜に構えて捉えてみてしまう人、心理描写が細かく書かれた小説が好きな人には恐らく面白いと感じてもらえると思います。 舞台は80年代アメリカ。教師の父と専業主婦だったが片手間で始めた物書きが最近認められた母親、父を尊敬する16歳の兄と母を庇う12歳の弟。 そんな家族が崩壊し、最後希望をもって進んでいくさまが描かれています。 父は器の小さなインテリ作家。昔は作品を出せていましたが、今は自分が売れないことを腹いせに妻や現代作家の批判をすることで自分のプライドを保っているようです。 そんな背伸びをしている父の元で育っている子供は子供らしさがありません。 両親の離婚後、特に弟が壊れてしまいます。アルコールを始めたり、自慰をし、それに形跡を残してしまいます。兄も恋愛をしますが、身勝手で自分の行為を自分でけつを拭けずに甘えてしまっています。 離婚の直接的な原因ですが、母は夫に愛想を尽かし浮気をしてしまいます。 一元論では語れないのですが、男の浮気は寂しさや甘えが多い一方、女性の浮気は男性の甲斐性の無さや愛想を尽かした結果が多いのではないかともこの作品を通じて感じさせられました。 キーマンは夫です。学校の教師を学士かどうかで判断してしまいます。自分と妻は博士号を持っており思考の深さが違うと言いたいのでしょう。カフカなどぐれた作品を残した作家の名前をだしては自分に酔っています。 妻の浮気相手もインテリ(知的)かそうでないかで判断(自分と比べる行為を)します。 大人なれない大人(リアルな世界で生きられない)。子供になれない子供(感情を表現できない)。切なくなりますが意味のある作品です。 80点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年12月07日 08時49分32秒
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