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ロミオとロミオは永遠に

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黒い椅子

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April 3, 2006
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カテゴリ:恩田陸
夏の名残りの薔薇山奥のクラシックなホテルで、毎秋開かれる豪華なパーティ。その年、不吉な前兆とともに、次々と変死事件が起こった。果たして犯人は…。巧妙な仕掛けで読者に挑戦する渾身の一作。


すごく読むのが難しい本、という印象を受ける。いろんな人の視点で描かれているのだけれど、それが真実だとは限らない。殺した、と一人の人物が回想している。にもかかわらず次の場面でその殺された人物が現れる・・・・。本当に、頭がおかしくなりそうだった。読者として、真実だけを求めてはいけない作品。その点で、これはミステリーと言っていいものか微妙だ。私の感覚の中で、ミステリーは読者にあくまで真実しか伝えないものだ。その真実の中から、読者も一緒に推理していくのが、私の好むミステリー。
この本は、そんなミステリーしか知らない私には難しかった。
なので、私は個人的に、この本は一人の男の恋物語だと勝手に解釈している。あえて、ここで一人の女の恋物語だと言わない理由は、あくまで、この中で恋をしているのは男のような気がするからだ。依存に近い、間違った愛の形を壊すことが出来ない男の物語。





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Last updated  April 3, 2006 10:25:15 AM
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