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ぼくはまだ決めかねてた。アーサーはぼくに背中をむけて歩きだした。そのとたん、エギーやママやパパや友だち、ぼくが知ってる人たちの顔が次々に浮かんで、どうしてももう一度会いたくなった。みんながいなきゃ生きていけない。死んでることだってできない。すぐにぼくは決心した。アーサーの後を追いながら呼びかけた。「待って、アーサー。ぼくも行く」アーサーは立ち止まってぼくを待った。それからふたりで駆けだした。“生者の国”を目指して。
これは、姉と弟の会話がものすごく泣ける。私自信、弟がいるので、もしも弟に冗談でも「死ね」と言った後に本当に弟が死んでしまったら、どんなに後悔するだろう・・・と思い、かなり姉の方に感情移入しました。 天国の雰囲気も好き。こんなのが天国なら、みんな穏やかに暮らしていけるんじゃないかな、と思う。 この装丁も好き。タイトルが手書き文字なのがいいし、表紙と同じデザインのしおりが入ってるのがいいな。もったいなくて使えないけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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