テーマ:お勧めの本(7402)
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森野が拾ってきたのは、連続殺人鬼の日記だった。学校の図書館で僕らは、次の土曜日の午後、まだ発見されていない被害者の死体を見物に行くことを決めた…。触れれば切れるようなセンシティヴ・ミステリー。
少し文章が読みにくいけど、内容はいいと思う。加害者が主人公というのが東野圭吾を思い出させるけど、ゴスの場合は加害者側の意識がちょっと怖い。「ぼくは、死体がみてみたい」というある意味純粋な感情が。 犯人なのに絶対捕まらないところがまた読者としては安心するかも。 難点があるとすれば、文章のつたなさの他には、全部の話を通してオチが分かってしまうこと。もう少しひねってくれれば楽しいんだけど、話の半分くらい過ぎると結果が想像出来る・・・みたいな感じがする。最後に驚かない。けど、乙一自身は読者をひっかけようとしている意志がすごく伝わってきて、「あぁ、失敗したんだな」と思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 13, 2006 10:23:00 AM
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