友人の日舞会へ
昨日は台風近付く中、浅草まで友人の日舞の舞台を見に行きました。出かける頃にはちょうど雨も上がって、移動中降られることなく浅草公会堂へ行くことができました。今回の会は師匠さん主催の門下一派の発表会みたいなものですが、三年に一度行っている盛大なものでした。日舞はお金のかかる習い事としても有名ですが、この舞台に出るのも相当な資金が必要らしい・・・。才能あればどうこうという世界ではないんですね。歌舞伎などの話も交えて、名を継ぐのがどういう方で、どのような見立てで位が決まるのか、などという話を伺いました。お金があるから続けられるのはもちろんなのですが、跡継ぎさんがお金があるから継げたわけでないのも納得する理由がわかって勉強になりました。たとえ踊りは下手でも、開場を全て包むほどのオーラを出せる方が名を継いでいるのですねぇ。カリスマ性というか。もちろん、それで芸もうまければ言うことなしです。この辺は実際舞台を見に行って肌で感じないとわからないらしい。なるほどー。友人の出番は最後の方だったので、それまで友人のお母様と別の友人と三人で受付をしてました。近くの仲通で浅草名物を買ってきて、それを食べつつ・・・。友人は旦那さんがオーストラリアの方で、なんとこの日のために旦那さんのご両親や友人がオーストラリアから来ていたのでした。昨年の結婚式で会ったきりでしたが、ご両親たちは私たちのことを覚えていたようです。でも英語できない私は会話ができず(--;そうこうしているうちに友人の出番になり、受付を片付けてホールへ移動。舞台設置に時間がかかってるなぁ、と思ってたら、幕が開いたら本格的な背景が!発表会どころじゃないような・・・。暗転して、黒子が持つ暗幕に囲まれた友人が花道に登場。暗幕が取り払われ、黒子が去ったらそこにスポットライト。友人演ずる滝夜叉姫の踊りから始まりました。私達はちょうど真横にいたので2mくらいの距離で彼女を見てました。演目は常磐津「将門」。師匠演ずる大宅太郎光国が将門調査(?)のためとある屋敷に潜んでいると、将門の娘滝夜叉姫が別の娘に化け、光国を色仕掛けで味方に引き入れようとする。ところが光国は正体を見破り、妖術を使う滝夜叉姫と立ち廻りになる・・・という話。花道での踊りが終わって、中央舞台へ。師匠演ずる光国も登場し、色仕掛け攻防の踊りに。やがて滝夜叉姫の正体がばれたところで衣装が急に変わって振り向いて見得を切る見せ場。開場から拍手。最後は舞台中央の屋敷セットで滝夜叉姫が見得を切って終了。師匠の踊り部分も凄かったけれど、友人がメインのような華やかな終わり方でした。終了後は皆で楽屋へ行き、友人との撮影大会に。時間がない状況でしたが、英語日本語入り乱れの状況にスタッフの方々も「仕方ねぇなぁ」という感じで大目に見てくれました(^^;友人はこの舞台の後、日本にいる間に師範になる予定らしい。その後、オーストラリアで教えることもあるかも・・・とのこと。普段はサーファーで日本人離れした生活を送っているこの友人。日舞をしている時は同じ人とは思えませんが(笑)、そんな彼女だからこそ海外で教えるにはぴったりなんじゃないかと。これからの友人がますます楽しみです。