『大島はさらりと普段着として着たい』これが私の考え。
可愛らしい柄だとよそ行きのようで肩肘が張りそうだ。
このアート柄なら普段着として楽しめそう。
色々なモチーフが入っているから帯で遊べそうだ。
反物を見ているうちに次々と手持ちの帯が頭に浮かんでくる。
とりあえず2、3本は合わせられそうだ。
このアート柄は7マルキ(一元)。
参考までに9マルキ、12マルキの反物を見せていただく。
キメの細かさは一目瞭然。ここで反物から声が聞こえてきた。
“そりゃ値段と技術は12マルキが一番さ。でもね、今のお前さんに着ることができるのは、この7マルキだよ。12マルキと比べたら7マルキはキメの細かさや艶に欠けるけど、お前さんと同じだろ。まだ成熟していない若いお前さんには12マルキは着こなせない。9マルキなら着れても、背伸びして肩肘張らなきゃ着れないよ。今のお前さんには7マルキが合っているよ。この7マルキの大島を着こなして12マルキと同じくらいの艶が出せるように頑張ってみないか?”
別に今すぐ大島を買わなければいけない訳では無い。
けれども、普段着として使えそうな柄で、今の私が着ることができて、年をとっても着れるこのアート柄は、手放したら2度と会うことはないだろう。
大学を卒業して就職して丸5年。
今まで頑張って働いてきたご褒美と、これから女性として成長していくための課題として、このアート柄の大島を仕立ててもらおうと思った。
まずは大島に着せられているのではなく、大島を着こなす女性になりたい。
そして、いつかは自分から出るオーラで大島を今以上に引き立たせる女性になりたいと思った。
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本場奄美大島紬専門店 奄伽樂(あまから)
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