井箟重慶氏、球界復帰
「徹底的に調べればプロ野球つぶれる」。「全然驚かない。全球団同じとは言わないが、球界全体の問題だ」。元・オリックスの球団代表で、現在は関西国際大教授だった井箟重慶氏。明日(7月1日)付でオリックスバファローズのスペシャルアドバイザーという肩書で球界に復帰することが決まった。冒頭の言葉は「裏金問題」で球界を騒がせていた頃、取材の答えて井箟氏が語ったもの(アサヒ ドット コム)。この時点の立場は大学教授。元・球界関係者として第三者として発したもの。-----------------------------------------------このところ、成績低迷が続くオリックス。フロント陣がコロコロと入れ替わり、井箟氏を復帰させることで一応の決着をみたようだ。編成部門を強化し「3年以内に、つねに3位以内をキープするチーム作りをする」ことがミッションのようだ。となると、つい先日、編成部門責任者になったばかりの中村勝広氏(オリックス・元監督)はどうなるの?という気がしないでもないが・・・。------------------------------------------------井箟(いのう)重慶氏。元々、プロ野球界とは無縁な人だった。企業人として、米国コスモ石油副社長にまで上り詰めた。が、89年のオリックス球団スタート時の幹部公募に応募。球団常務に就き、以後代表を務めていた(02年に退団)。一般の企業人が球団フロントに入るということ。親会社から子会社である球団に流れていく構図はよくあるが井箟氏の場合はそういった事情とはまったく異なる。ただのニュースとしてではなく、ある種「球界への新たな風」を送り込める人材として、マスコミに歓迎をもって報道されていた。具体的にどんな活動を行われた方なのか、ボクには不明なことが多い。でも「契約金なし」制度とか、震災後の地元と一体化した応援「がんばろう神戸」など、旧態然とした球界に風穴をあけたはずだ。さらにイチロー(現・マリナーズ)の活躍と相まって、当時は「強い球団」育成の実績を残した。前述したインタビュー。「裏金問題」に関して、井箟氏はこんな話もしている。「この際、一定以上の過去は不問にしてでも、スカウトOBから聞き取るなど、実態を調査したうえで、新ルールを作る必要がある」と提言する。ルールを破った場合の罰則として、■球団オーナーの永久追放■選手のプロ資格を5年間剥奪(はくだつ)■1球団あたり10億円の罰金――など。 「経営が立ちゆかなくなるぐらい重い罰則でなければ、問題はなくならない。コミッショナーは本気で調査を主導すべきだ」と。一球団の編成だけじゃなく、本格的に球界に風穴をあけてほしいものだ。いつもご協力をありがとうございます。人気ブログランキングに参加中です。クリックをお願いします。