服部vs中根、選手権決勝
京セラドームで開催されている日本選手権・決勝戦。トヨタ自動車-三菱重工名古屋の対戦カードは、どちらも初めての決勝進出であり、かつ東海勢どうしの決勝は大会史上初めてのことだった。トヨタ自 000 000 040 =4 三菱重 001 000 000 =1 優勝したトヨタ、逆転した直後の8回裏からはエースの左腕・服部泰卓(川島高-駒澤大)がクローザーで登板。先ごろ行われたドラフト1巡目でロッテから指名を受けた。初めて服部という投手を見たが、直球は140km前後と特に速い球を持っているわけではない。変化球の割合が多くて、直球とのコンビネーションが武器の模様。ともかく服部、今日のマウンドがアマチュア野球での最後の登板となった。----------------------------------------------------一方の三菱重工名古屋、実は逆転される8回まで主導権を握っていた。それを支えていたのは中根慎一郎(中京大中京高-慶應義塾大)。走者を許すものの、我慢しながらの投球を続けていた。だが8回表、二死満塁で6番の指名打者・清水明彦(甲府工業高-国士舘大)を打席に迎える。カウント2-3で投げた直球が真ん中高めに入って、ライト前に逆転適時打を打たれ、中根は降板してしまった。マウンドでは常にポーカーフェースだった中根、戻ったベンチでは俯いたまま、何かに耐えるような表情をずっとしていた。実は、清水の前の5番打者・福田康一(波佐見高-亜細亜大)に対して、フルカウントから放った外角いっぱいへの直球に中根は悔いを残したようだ。ボクにはストライクに見えたけど、審判の判定はボール。思わず帽子のツバを口もとに近づけ、噛んで見せた中根。「たら、れば」を言ってはいけないが、もしこの一球がストライクだったら、試合の流れは三菱重工のままだった。---------------------------------------------------------中根慎一郎、三菱重工名古屋のホームページ中に「憧れ・目標とする選手」に、ポジションの違う捕手の嶋基宏(楽天)と書いている。その理由は分からないが、中根と嶋(國學院大)は中京大中京高時代にチームメイトだったという共通点がある。エースはもちろん中根、そして当時の嶋は二塁手だった。捕手は来春からトヨタ自動車に入社の決まった法政大の渡辺哲郎。02年センバツで甲子園に出場したものの、西村健太朗を擁する広陵高に初戦で完封負けを喫した。-----------------------------------------------------両チームの来季の新戦力たち。【トヨタ自動車】≪捕手≫渡辺哲郎(中京大中京高-法政大)≪外野手≫田中幸長(宇和島東高-早稲田大)荒波 翔(横浜高-東海大)※そういえば今日の決勝戦、二番手で投げたのは大谷智久(報徳学園高-早稲田大)だった。【三菱重工名古屋】≪投手≫白石 守(駒大苫小牧高-明治大)≪内野手≫佐藤康平(修徳高-法政大) ※尚、選手の進路についてはブログ「B,R,R & K BLOG」から一部を引用させていただいた。1日1クリックお願いします >>人気ブログランキング