裏金問題から見たドラフト
西武球団の裏金問題、球界を激震が襲ったのは昨年の3月。あまりに唐突なことだったが、その際、西武は「栄養費」を渡した選手の名前を2名を公表した。当時、早稲田大の野球部員だった某選手(専大北上高)と、もう一人は東京ガスの木村雄太(秋田経法大付高)。-----------------------------------------------(注目1)西武も読売も早稲田大の選手を指名せず・・・その発表を聞いた早稲田大・應武篤良監督は怒り狂った。自チームの選手が突然事件に巻き込まれ、退部を余儀なくされたのだから。「西武のクソバカたれ、球団をもつ資格はない!」應武さん、そう言い放って周囲を慌てさせた。この発言の影響で、それまで蜜月関係にあった早稲田と西武は完全に決裂したとの報道もあった。余談だけど、同じころ、應武さんは読売に対しても悪態をついた。「若手をロクに育てようとせず、FAでどんどん出来上がった選手を獲得。用が済んだらポイ! という球団に大事な教え子を預ける気はない」だから今日のドラフトでは、西武や読売が早稲田の選手を指名するか否か。ボクはその点に興味をもっていた。案の定、西武も読売も指名をせず、應武さんの願いは達成する格好になった。だが2年後、早稲田を卒業しプロを目指す大物選手がいる。言うまでもなく、斎藤佑樹(2年、早稲田実)がその人。斎藤獲得のためなら、この2球団はどんな懐柔策も厭わない(はず)。應武さんがジャマに見えたなら、ウルサ型の早大OBたちと結託して監督のクビを挿げ替えるぐらいお手の物(かもしれない)西武の裏金問題。時を経て、それは飛び火して早稲田の監督問題や斎藤佑樹の将来にまで、微妙な影を落とすかもしれない。-------------------------------------------------(注目2)「西武憎し!」の木村雄太が西武相手に戦う日・・・2年前のドラフト前、木村雄太とロッテは相思相愛の関係だった。だが、指名したのはロッテではなく横浜。木村は頑なに入団を拒み、東京ガス残留を決めた。 木村には、どうしてもパ・リーグに行きたい理由があった。当時の日刊ゲンダイの報道によると・・・高校時代、西武が指名を約束してくれていたが土壇場で裏切られ、木村は東京ガス入りを決めた経緯があった。ロッテに入団を希望する理由は、(西武と)同じパ・リーグの球団に入って倒すこと。だから横浜の誘いにのることはできなかった。高校を卒業して、すでに5年もの月日が経過した。その間に「裏金問題」でまたも西武に裏切られた木村、これまで費やした時間への悔いと、溜まり続けた怒り(?)ロッテから1巡目の指名を受けたことで、今までの思いを西武に思い切りぶつける日が間近に迫っている。 1日1クリックお願いします>>人気ブログランキング