雨中の早慶戦、大石達也が投打で活躍
■慶應義塾大vs早稲田大2回戦は、雨中の大熱戦だった。5回裏途中には雨足が早くなり約30分間の中断もあった。グラウンドの土は田んぼのようなドロ状態。ともすると試合は緊張感に欠けがちになるものだがさすがに早慶戦。終盤に慶應大が追い上げを見せるなどの好ゲームだった。この試合をもって春季リーグは終了。早稲田大は2位、慶應義塾大は4位が確定した。慶大 002 010 200 =5早大 012 210 00X =6(慶)小室-田中宏、(早)福井-松下-大石■早稲田大、スタメンに7番・ショートで大石達也(3年、福岡大大濠高)が名を連ねていたのには驚いた。入部の際はポジションがショートだったことは知っていた。だけど、これまで投手として大活躍を見せた経緯からはとても意外なこと。なのに打撃では三塁打を放って先制点に貢献し、守備でも軽快なプレーを再三見せた。さらに8回からはマウンドに立ち慶應打線を完璧に抑えたものだから、さながら「大石達也のワンマンショー」ともいえた。テレビで解説をしていた野村徹氏(早稲田大・前監督)は、「きっと應武篤良監督は、今後の大石を投手で成長させるか、野手で伸ばすか見極めたいのだろう」と分析。そして氏は「大石は投手で伸ばした方がいい」と自身の意見を語っていた。ボクもまったくそのとおりだと思う。■一方、慶應義塾大は、2番手で登板した田中宏典(3年、佐賀西高)が好投を見せた。雨の中、4回1/3を投げて被安打2、自責点1は立派。田中宏の好投があったからこそ、最後まで締まったゲームになったともいえる。ただ、5回のワイルドピッチによる失点(6点目)に後悔が残った。雨で手元が滑ったことが理由だろうけど、その失点が決勝点になってしまったのだから残念だった。1日1クリックお願いします