中林伸陽、意地の20勝目
今日(10月31日)行われた早稲田大-慶応義塾大の1回戦。慶応は中林伸陽(4年、慶応高)が先発した。プロ志望届を出していたものの、2日前のドラフトでは指名がなく今日は「傷心?」のマウンドだった。だが、スピードを抑えた変化球主体のピッチングで早稲田打線を2点に抑えて勝利。通算20勝目を挙げた。被安打9、与四死球5は決して褒められた数字ではない。いつも走者を背負っての投球だったが、そのたび「意地の投球」でダブルプレーに斬ってとり、ピンチを凌いだ。(中林、今日の成績)9回、133球、被安打9、奪三振5、与四死球5、自責点2。■(1回戦、10月31日)早 000 000 020 =2慶 000 302 060 =11(早)●斎藤佑-松下-楠田-福井-大野、(慶)○中林慶応の圧勝は、まさに予想外だった。きっかけは4回、早稲田の先発・斎藤佑樹(3年、早稲田実)が突然乱れたことにある。4番・伊藤隼太(2年、中京大中京高)に三塁打を浴びると、もういけない。その後は変化球が大きく高めに外れたり、ホームベース手前でショートバウンドしたり。それまでの落ち着いた投球が嘘のように、制球を乱した。中盤に突然崩れた斎藤、対立教戦以降は珍しいことではない。斎藤、何かが変だ。ただ、どこに問題があるかわからない模様で、その点が心配ではある。(斎藤、今日の成績)4回、79球、被安打6、奪三振5、与四死球2、自責点1。■今日(11月1日)行われる2回戦。先発は1回戦と同じ中林-斎藤佑が予想される。------------------------------------------------------------斎藤に続く早稲田の投手たち、いずれもボロボロだった。■西武から5位指名された松下建太(4年、明徳義塾高)は、2番手で登板した。登板した5回は無難に抑えたものの、6回に捕まった。四球と安打で一死二・三塁のピンチに、9番・中林に簡単にレフトへ犠飛を打たれ1点を献上。続く1番・漆畑哲也(4年、慶応高)にライトへ二塁打を打たれ万事休す。■3番手は、(中林と同じく)指名モレだった楠田裕介(4年、岡山理大附高)。こちらも一死こそ奪ったものの、安打と四球を与えたところであっさり降板した。相対した打者はたった3人。久しぶりの登板だったが「意地」を見せるどころではなかった。■ 4番手は4年前のドラフト指名選手(そして来年のドラフト候補)の福井優也(3年、済美高)。8回途中から登板、ピンチを断ち切る投球を見せたものの、続く9回に慶応打線に捕まった。3番・山口尚記(3年、慶応高)に3点本塁打を浴びてこちらもノックアウト。■5番手・左腕の大野健介(2年、静岡商高)もダメ。2本の安打と1つの四球を与え、2点を失った。1日1クリックお願いします