拝啓、大島匠殿。この際、ソフトボール普及の広報マンになったらいかがでしょう?
■ボクがいま一番興味のあるプロ野球選手は、日本ハムの大島匠(新島学園高-早稲田大)だ。言わずと知れたソフトボール部出身ながら、ドラフト7位で入団した異色の選手。先日の紅白戦ではプロ初打席でバックスクリーンに本塁打を放ったし、その後の打席では柔らかいスイングで逆方向に安打を放つ巧さも見せた。早稲田大時代は13試合連続本塁打を含む公式戦通算80本塁打を放ったそうだから、ソフトボール界では知らぬ人がいないくらい有名な存在だったらしい。一昨日のスポーツニュースでは大島がインタビューに応えていたが、「プロ野球のスピードに戸惑いはないか?」と聞かれ、「まったく問題ない」と断言していた。その発言を聞いて、ボクは思わず納得してしまった。■なぜなら今から7年ほど前、ボクはあるクラブチームに所属していて、日曜日のたびに練習に参加していた。場所は早稲田大の所沢グラウンド。そのクラブチームはちょっとしたお遊び程度のチームだったけれど、そのすぐ隣には早稲田大・男子ソフトボール部のグラウンドがあった。ボクは自分の練習もそこそこに、ソフトボール部の練習や試合を見て楽しむことが日課だった。理由は競技自体がもつスピード感にあった。投手と打者の距離や塁間の短さは、プロ野球なんて目じゃないほどスリリングなプレーを生みだしていた。特に次の塁を狙う走者の走塁やスライディングはスピード感に溢れ、さらに走者と内野手が接触するシーンはラグビーのタックルシーンにも似ていて、ワクワクしながら見ていたものだった。■大島自身は「ソフトボール出身」という色メガネで見られることを嫌っているらしい。でも逆転の発想で、逆にメディアを利用してソフトボールの面白さを伝えたらどうだろうか。今、ソフトボールの魅力をインパクトをもって伝えられる人は宇津木さんより大島なんだし。今日も1クリックお願いします