閉会式にあった奥島孝康・高野連会長の発言は失言だったか?
■夏の甲子園、閉会式にあった奥島孝康高野連会長の失言が物議を醸している。問題となったのは「とりわけ残念なのは花巻東(岩手)の大谷投手をこの甲子園で見られなかったこと」と言ったこと。これに対し「優勝した盛岡大付高にたいへん失礼・・・」などの批判が集まっている。■これまで書いてきたとおり、ボクの故郷は岩手・花巻。夏休みに帰省するたび、実家にほど近い花巻東のグランドを訪ねることを常としている。だから甲子園のマウンドに立つ大谷翔平を見たい!という欲求は人一倍強いと自負している。そんな事情があり、ボクも奥島さんと同じことを思っていた。ただそれを言ったら「優勝した盛岡大付高にたいへん失礼」と思ったから、このブログに書くことはなかった。■さて---、奥島さんの発言は本当に失言なんだろうか? いや、これは失言ではなく、確信犯的にそう言ったのだと、ボクは睨んでいる。一時低迷した早稲田スポーツ(野球、ラグビー等)を強引に復活させたのは、当時総長だったこの人の手腕に依るところが大きいと、ボクは認識している。もっと言えば、この人の興味あるところは「ビジネス」なのだと。「ビジネス」最優先で考えた場合、なんだかんだ言っても、早稲田ブランドを維持するためにスポーツを強くすることが一番手っ取り早い、そういった考えがあったように推測する(そもそも現在の早稲田ブランドを築くきっかけは早慶戦、つまり野球だったわけだし)。■冒頭の発言も、高校野球のブランド維持のために、今後は人気選手たちが大勢集う甲子園を指向したいという強い意思表示ではなかったか? 人気選手を集めることで話題を呼び、ブランドがさらに確立し、結果として「高校野球ビジネス」を成立させたい、そんな思いが根底にあったように思う。奥島さんという人は一流のプランナーであり興行師じゃなかろうか。■余談ながら、奥島さん(そしてボクの)夢を奪ったのは、岩手県大会決勝にあった審判の誤審である。 今日も1クリックお願いします