【東京六大学2017春】「この春、橙桜が咲き誇る」~法政大・熊谷拓也に注目する!
いよいよ球春間近か。この春は法政大・熊谷拓也(4年、平塚学園)に注目します。これまでの通算成績は35試合6勝10敗、防御率4.25とパッとしない。たしかにそうです、神宮で見ていても熊谷がマウンドにいると、法政ベンチも法政側スタンドも落ち着きがない。いつか崩れるぞ~、と皆が不安げに見ていることがよく分かりました。しかし熊谷、この冬は新しくカットボールやフォークを覚えたそうで、投球のバリエーションは広がりました。9季ぶりのリーグ優勝を狙う法政にとって、投手陣の再建は最重要課題。菅野、森田、上條、河野、内沢、それに加えて新入部員の鈴木昭汰(常総学院)や石川達也(横浜)らもいますが、熊谷が中核を担う存在であることは間違いないはずです。熊谷拓也ー。あれは2013年夏の神奈川大会でした。桐光学園・松井裕樹(現楽天)の一挙手一投足が注目された大会でしたが、決勝に勝ち進んだのは熊谷が投打でチームをけん引する平塚学園と、横浜でした。3番・浅間大基(現日ハム)、4番・高濱祐仁(現日ハム)など居並ぶ強打者をバッサバサと打ち取る熊谷の姿は、まさにアッパレ!。結局この試合に敗れましたが、熊谷の強気な投球術を強く記憶しました。あの時の心意気で、この春、神宮で活躍してほしいものです。あ、そうそう、この決勝戦、女子マネージャーたちは「この夏、蒼い桜が咲き誇る」と描いたTシャツを着てスタンドで応援していました。このコピーを考案したのは熊谷本人でした。蒼はスクールカラー。とすれば、この春はさしずめ「橙桜が咲き誇る」といったところでしょうか。橙の桜があるのかは知りませんけれど・・・。