【U18ワールドベースボールカップ2017】中軸につなぐ9番、1番、2番に注目したい!~初戦、対メキシコ戦より~
U18W杯が開幕しました。日本代表は初戦のメキシコを10-1で下し、白星発進しました。3番・安田尚憲(履正社3年)、4番・清宮幸太郎(早実3年)、5番・中村奨成(広陵3年)らが居並ぶ「(本塁打)218発」トリオは日本自慢。でも彼ら3人だけでなく、その中軸に「つなぐ」9番、1番、2番にこそ注目したいと思います。今日のメキシコ戦は、この9、1、2番の選手たちが勝利に大きく貢献しました。9番・小園海斗(報徳学園2年)は4打数3安打(うち内野安打2つ)、1番・藤原恭大(大阪桐蔭2年)は5打数2安打、打点3。そして2番・伊藤康祐(中京大中京3年)は安打こそなかったものの、送りバント1、さらに四球を2つ選び、2番の役割を果たしました。3人とも50mを5秒台で走る、いわば「韋駄天」トリオ。自慢の「218発」トリオを活かすも殺すも、この韋駄天たち3人が命運を握っています。聞けば、小園と藤原は中学時代に枚方ボーイズのチームメイト。また、伊藤は2年前の代表メンバー・伊藤寛士(中京大中京、現・法政大2年)の弟さんだとか。甲子園初戦で広陵・平元銀次郎からバックスクリーンへ放り込んだ記憶は新しいものの、スラッガーだったお兄さんとはだいぶタイプが異なります。とりわけ3人の中でも2番、この伊藤の役割がもっとも難しそうです。小技や高い野球センスを求められる重要なポジション、日本優勝のためのキーマンかもしれません。長打が乱発した夏の甲子園でしたが、このU18は久々に緻密な野球(スモールベースボール)が見られそうで楽しみです。次戦・対米国戦は明日(3日)AM6時~。