【甲子園2018春】あわやノーヒットノーランが、まさかのサヨナラ負け~彦根東・増居翔太が花巻東に
投手はスピードだけではない、今日行われた3回戦・花巻東ー彦根東戦を見てつくづく思いました。(延長10回、花巻東1×ー0彦根東)花巻東・伊藤翼、彦根東・増居翔太、両投手ともに制球力を武器に相手打線を翻弄し続けました。とりわけ増居は制球に加えて緩急を自在に操り、5回までは完全、6回に四球を与えた後は9回終了までノーヒットに抑えました。花巻東打線はバットに当てるのがやっと。130km前後の直球を剛速球に見せる投球術は大したもんでした。延長10回、無死満塁の場面で7番・藤森晃希の犠飛でサヨナラ負けしますが、この回の2本の安打と、代打・八幡尚稀に与えた四球が悔やまれます。「たら、れば」は禁物ですが、もしこの試合で増居がノーヒットノーランを達成していたら、センバツ90回の歴史で、13人目(完全試合を含む)の大記録となるはずでした。ちなみに第1号は、昭和6年、広島商の灰山元治投手(相手は坂出商)。この時、広島商のショートは、のちに南海監督となる鶴岡一人さんでした。(写真上)延長10回、サヨナラ負けが決まり、がっかりした表情の彦根東・増居翔太。9回1/3、144球、被安打2、奪三振14、与四死球5、自責点1。(写真中)「赤鬼」真っ赤に染まる彦根東のアルプススタンド。(写真下)急きょ1回途中からロングリリーフして勝利投手になった花巻東・伊藤翼。10回、127球、被安打6、奪三振4、与四死球1、自責点0。※写真はすべてNHK。