【東京六大学2021春】法政が立教に予想外の敗戦で、後ろから東大の足音が聞こえる!
先日のNHKでは『オープンシェア革命』なる番組が放送された。11種?に及ぶ変化球を「自身のアート」と呼ぶダルビッシュ有は、その変化球の投げ方を惜しげもなくYOUTUBEで公開しているが、こういったことが今、世の中で頻繁に起きているという。箱根駅伝などで好成績を残す青山学院も培ったトレーニング方法を広く公表している。 その目的は自分のノウハウを後輩や他校へ波及すると同時に、自分(たち)のノウハウをブラッシュアップすることに役立つこともあるという。10年以上前に企業などで流行った「知・技術の共有・伝承」のスポーツ版ともいえるが、選手個々のスキル向上、ひいてはチームの戦力向上に無限の可能性を感じることができた。 ただ、今日の法政大の戦い方を見ていて、「オープンシェア」といった考え方は決して万能ではないということも思い知らされた。選手たち皆がガチガチに硬くなり、自分たちのプレーが出来ていなかった。先発・山下輝(4年、木更津総合)は調子が良いのかまるで分からない不安定な投球。そして打撃では無死満塁のチャンスに併殺崩れの1得点だけで元気なし。昨日もエース・三浦銀二が登板してさえ、格下の立教に最終回に同点に追いつかれた。皆、下を向いたまま野球をやっているようだ。 結局、昨日今日の成績は1敗1分の勝ち点0.5。何かが足りなかった。それは現代において批判の的となっている「精神論」なのかもしれないし、指導者と選手間の「組織論」なのかもしれない。とまれ、今日の敗戦で優勝が遠のいただけではない、後ろから東大の足音が近づいてきた。(写真)良いのか悪いのか? 山下輝。(写真)5回、一死満塁の場面で、高田が内野ゴロを放ち1点を返す。(写真)3回に2点適時打を放った東。