【埼玉高校野球2021夏】春日部共栄が準決勝で敗退、思い出した2005年夏の大逆転
準決勝第1試合は、浦和学院ー春日部共栄戦。おそらく現在、埼玉の”最高峰”の戦い。浦和学 000 010 401 =6春日共 100 000 000 =1 序盤は、初回に先制するなど、春日部共栄が押し気味に試合を進めた。ところが4回、浦和学院の二番手投手・金田が登板すると、少しずつ「流れ」は浦和学院へ。5回に同点に追いつくと、7回には打者一巡の猛攻で春日部共栄を突き放した。 さらに9回、浦和学院らしいそつのない走塁で1点を加えダメ押しした。一死二塁の場面で5番・藤井がセンター頭上を超える大飛球を放つも、春日部共栄のセンター・川合がこれを好捕。すると次の瞬間、浦和学院の二塁走者・吉田瑞はタッチアップのスタートを切ると、なんと三塁を駆け抜けて本塁に生還してしまったのだ。 タッチアップで2つの塁を一気に進むプレーは、あまり見た記憶がない。この1点で完全に勝負がついた。 実を言うと、この1点が入るまでは、まだまだ春日部共栄に勝利の可能性があると、ボクは思っていた。その根拠のひとつは、古い話で恐縮だけど、2005年夏・決勝の大逆転劇を覚えていたから。あの時は8回終了時点で1-4と、今日のスコアと似ていた。残念ながら、今日はそうならなかったなぁ。《アーカイブ》 試合の相手は埼玉栄、投手は現・西武の木村文紀(当時:文和)。9回表、スコア1-4。二死満塁の好機を作るも、すでにカウントは2ストライク。あと一球で敗退が決まる場面で4番・鶴岡賢二郎(のちに日体大)が右越えに走者一掃の三塁打を放ち同点。さらに続く射手矢大輔(のちに共栄大)の適時二塁打を放ち逆転に成功、甲子園出場切符を奪取した。2005年7月29日 大宮公園球場春日共 001 000 004 =5埼玉栄 001 100 200 =4