【東京六大学2022秋】慶応大、奇策の本盗を敢行するも失敗し自滅。大不振の法政に勝利プレゼント!
慶大の猛追及ばず、連勝は5(1分け挟む)で止まり今季2敗目を喫した。1点を追う9回、1死後に一塁方向に連続のバント安打を狙い、これが成功。一、二塁にすると、なおも四球を得て満塁と攻めた。しかし、後続が打ち取られ、対法大は1勝1敗となった。8回には2死満塁で意表をつく本盗を仕掛けたが、失敗に終わっていた。堀井哲也監督(60)は「もう一歩でした。相手がいい投手なので。ホームスチールはベンチの失敗です」と振り返った。(以上、日刊スポーツ)<10月9日 慶応ー法政2回戦>慶応 000 000 020 =2法政 000 020 10X =3(慶)●外丸、渡部淳、橋本達 (法)〇篠木、吉鶴 慶応が先勝して迎えた2回戦は、今季打線がつながらず5連敗中の法政が珍しく3点をリードして終盤に。そして迎えた8回、慶応の反撃が始まった。代打・北村謙介(4年、東筑)と1番・朝日晴人(4年、彦根東)の適時打で2点を返すと、なおも二死満塁のチャンス。そして5番・左打者の山本晃大(4年、浦和学院)が打席に。今季出塁率5割近くを誇る打者を相手に、法政は最低でも同点を覚悟した場面。 この時、法政の投手は左腕・吉鶴翔瑛(2年、木更津総合)だったが、ここで慶応は本盗を敢行した。しかし三塁走者の北村がスルスルッと本塁へ突進するも間一髪アウトに。なぜこの場面で本盗? 法政からすれば山本と勝負するほうが嫌だったに違いない。堀井哲也監督はサインプレーだったことを認めたうえで「もう一歩でした。相手がいい投手なので。ホームスチールはベンチの失敗です」と話した。 本盗といえば、昭和6年の三原脩さんさん以来、上本博紀(平成20年)、瀧沢虎太朗(令和元年)と続く早稲田の専売特許とばかり思っていたが・・・(笑) ただ三原さんの場合は、成功したにもかかわらず、飛田穂洲氏から大目玉を喰らった。飛田氏曰く、「まったく定石はずれの暴挙である。打者が右であればよいが、左打者では捕手から丸見えであり、偶然成功したに過ぎない。もし失敗したら、その軽挙は早大を深淵の底に叩き込んでいたろう」と。 今回は早稲田ではなく慶応だったが、打者は同じ左打者で捕手から丸見えの状態だった。ボクには奇異な策に見えたけれど、この本盗を見ていた方たちにはどう見えただろうか?