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あま野球日記@大学野球

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2013.12.27
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カテゴリ:近鉄バファローズ

■1989年、近鉄バファローズは、ダイエーホークスを破り、9年ぶり3回目の優勝を決めた。

優勝を決めた瞬間、実況した朝日放送・太田元治アナは「天国の佐伯オーナー、見てますか? 佐伯オーナーに手向けの優勝! いま、仰木監督、宙に舞います!」と叫んだ。

 

003.JPG

 

■今日、1988年「10・19」と、続けて、1989年の優勝決定試合(対ダイエー戦)をDVDで見た。この2本を立て続けに見ると、この優勝は本当に、2年越しの優勝だったことがわかる。 

ただ、ボクの場合、近鉄が負けた(もしくは引き分けた)「江夏の21球」「10・19」のほうが印象深くて、この優勝を決めた試合のことをあまり憶えていないのだ。 

だから、この試合を見て、9回表に感動的なプレーがあったことを思い出した次第。

まずライト・鈴木貴久のスーパープレイ。打球がライトフェンスを直撃しそうな当たりだったが、鈴木は懸命に駆けてフェンスに頭をぶつけながら好捕した。(一死)



鈴木貴久.JPG

 

■そして、 直後に大きく弾んだイレギュラーバウンドをセカンド・大石大二郎が、身体を上空に投げ出すようにジャンプして好捕。打者を一塁で刺した。ふだんグラウンドでは表情を変えない大石が思わず相好を崩していた。(二死)



大石大二郎.JPG

 

■最後は阿波野秀幸が最後の打者から三振を奪い優勝を決めた。仰木彬監督らの胴上げ後が、また感動だった。仰木彬監督らの胴上げ後、この試合に出場していなかったベテラン勢、栗橋茂さん、村田辰美さん、小川亨さんを次々に胴上げしたのだ。



金村義明さんが書いた『仰木彬 パ・リーグ魂』(世界文化社)には、この1989年の優勝について記述があって、仰木監督の逸話が面白かった。

もうあんな悔しい思いはごめんや。西武を倒して、今年こそ俺たちが優勝するんや。
まさにチームが一丸となったゆえの、優勝だったといえるだろう。ブライアントをはじめ、ほとんどの選手が前年の「10・19」を忘れてはいなかったのだ。仰木さんにしても、「打倒・西武」を貫いて2年間やってきたことがついに実ったわけだから、胴上げの味も格別だったに違いない。

と書き、そしてハワイに行った優勝旅行の逸話について触れている。

ハワイの空港にチーム一行が降り立った時のことだ。税関で長らく待たされて、一時間経っても入国許可が下りない。何があったのかと、マネージャーに聞いたところ、
「実は仰木さんが連れて行かれて、どうやらいろいろ聞かれているみたいなんや」と言うではないか。

後で聞くと、トランクの中に300万円ぐらいの札束がポンと無造作に放り込まれていたらしい。パンチパーマでいかにもといった風貌だから、どこかのマフィアにでも間違えられたのだろう。これには、さんざん待たされた怒りを忘れて大笑いしてしまった。

そして、金村さんはこう結んだ。
西鉄時代には、野獣の中に紛れ込んだ貴公子などと言われるくらい、温厚そうなハンサム青年だったという仰木さんだが、実は彼こそが西鉄・野武士軍団の、あの豪快なカラーを最も忠実に体現する人物だったに違いない。


※写真はすべて朝日放送より。 






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Last updated  2013.12.27 16:31:49
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