テーマ:都市対抗野球(126)
カテゴリ:社会人野球
「野球は流れがあるゲーム。選手たちは一生懸命やったし、エラーは責められない。一球の怖さ。富士山の頂上までもう少しだったけど、下山してしまった」
セガサミー・西田真二監督 ---------------------------- 今月2日の都市対抗準決勝、初の決勝進出を目指すセガサミーは、ホンダに2-6で逆転負けを喫した。1点リードで迎えた9回、一塁手の失策から同点に追いつかれ、延長10回に満塁本塁打を浴びた。 (写真)都市対抗準決勝、対ホンダ戦より(NHK) 西田真二。 PL学園時代に2度甲子園に出場、1978年夏は木戸克彦とバッテリーを組み、エース兼4番としてチームを初優勝にけん引した。高知商との決勝はスコア0-2で迎えた9回裏、PLは反撃を見せた。3番・木戸の犠飛で1点差に迫ると、走者を二塁において西田が一塁線へ適時二塁打を放ち同点。さらに次打者が左中間にサヨナラ適時打を放ち、優勝を決めた。「逆転のPL」と呼ばれるキッカケは、この試合だったと云われている。 (写真)甲子園決勝、劣勢の中で同点となる適時打を放ち安堵の表情(NHK) そして進学した法政大でも活躍した。江川時代の余韻が残る法政黄金期とも云え、打線は3番・西田、4番・小早川、5番・木戸とPL学園出身者が占め、投手陣には池田親、田中富、川端など後にプロで活躍する選手がいた。とりわけ学生たちに人気あったのが、いつも明るいキャラの西田。レフトの守備につくたび「ニシダ~」と応援席や外野席から声援がとび、そのたびに手を振って応えるほどだった。 (写真)左上が西田、右上・小早川、中央・木戸、左下・樽井(浜松商)、右下・和田(日大藤沢) ~『東京六大学野球80年史』(ベースボール・マガジン社)~ その後広島カープの選手・コーチを経て、四国ILリーグで監督を14年、そして今年セガサミー監督に就任した。 高知商との決勝戦9回に同点適時打を放った打席は、西田の天才ぶりを表すシーンとして語り草になっている。カウント1-1からの3球目に、彼は大きく外れたボール球を思い切り空振りしたのだが、実は心を落ち着かせるための意図した空振りだった。この場面でそんなことができること自体が゛天才”の証明と云われている。そして続く4球目を狙いすましたように快打したのだから説得力もある。 はてさて来季、西田監督率いるセガサミーは、大観衆の前で「富士山の頂上」まで駆け登ることができるか。 【新品】【在庫あり】鬼滅の刃 1巻〜23巻セット 全巻 全巻セット コミック 漫画 マンガ 本 吾峠 呼世晴 著 1巻-23巻セット 1〜23巻セット お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.01.10 16:39:51
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