テーマ:日本野球史(134)
カテゴリ:高校野球
昨日の第2試合は、近江が延長13回、タイブレークの末に長崎日大を6-2で降し、見事に初戦を突破した。近江は近畿地区の補欠1位校、チーム内に複数の新型コロナ感染者が出た京都国際に代わって出場している。
(写真)延長13回表、タイブレークの無死一・二塁場面で、近江の4番・山田がタイムリーを放つ。NHKより さて過去、センバツで出場辞退したケースは意外に多い12回。いずれも京都国際とは違って不祥事が絡んだ事柄が原因だったが、この内、近江と同様、代わって出場した高校が初戦突破した例は計3回あったようだ。 (1)1935(昭和10)年、浪華商辞退、代わって中京商出場 (2)1952(昭和27)年、門司商辞退、代わって長崎商出場 (3)1992(平成4)年、神戸広陵辞退、代わって育英出場 (1)浪華商が辞退したのは兄弟校の経営トラブルと不審火が原因とか? よく分からないが、選手たちに非はなかった模様。代わって出場したのが中京商。初戦(2回戦)で育英商を3安打に抑えてベスト8に進出した。この時、中京商のサードは野口二郎。翌年投手に転向し、のちにプロ野球のセネタ―スや阪急で活躍し”鉄腕”と称された名投手だ。 (2)門司商が辞退した原因は、センバツ出場を控えた野球部員は試験を免除されたことが発覚して、出場辞退に追い込まれた。これも選手に非はなくなんとも切ない話だが、エース宅和本司(のちに南海)ら選手たちの甲子園出場の夢が断たれた。代わって出場したのは長崎商。甲子園に到着したのが開会式の前日、初戦の日大三高戦は2日目という慌ただしさだったが、スコア3-2で降すとベスト8まで勝ち進んだ。 (3)神戸広陵は野球部員の喫煙が原因で出場を辞退した。代わって出場したのが育英。駒大岩見沢、広陵を破り、ベスト8に勝ち進んだ。この時、育英の1番・センターが2年生の大村直之(のちに近鉄)だった。 こうして見ると、代替校が初戦に勝利した場合、ベスト8入りする確率は100%のようだ。近江もベスト8入りは確実、かもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.03.21 14:43:14
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