楽しみにしていた浦和学院ー仙台育英戦は大荒れだった。
浦和学院 000 400 500 = 9
仙台育英 405 015 04X =19
このカードは10年前にもあったけれど、この時も荒れに荒れた試合だった。振り返ってみたい。
(2013年夏 1回戦)
浦和学院 108 100 000 =10
仙台育英 600 004 001X =11
同年センバツで優勝し春夏連覇をねらう浦和学院。だがエース小島和哉(現ロッテ、早稲田大)が大乱調。1回裏、5つの四死球と3安打で大量6点を奪われた。小島の青ざめた表情は埼玉大会では見たことなどなかった。
追いかける浦和学院は3回表、4本の二塁打を含む7安打で大量8点を奪って逆転し、まったく先行きの読めない展開に。仙台育英は6回裏に4点を奪い同点に追いつくと、8回は無死満塁の好機をつくり一気に突き放しにかかったが、ここで小島が踏ん張りを見せて上林誠知(現ホークス)などを三者連続三振に。すべてストレート勝負の圧巻の投球だった。
そして同点で迎えた9回裏、足をつった小島に代わり山口瑠偉(のちに東洋大)が登板したが仙台育英の1番・熊谷敬宥(現阪神、立教大)がサヨナラ二塁打を放ち、仙台育英が勝利した。
ちなみにこの大会で優勝したのは、2年生エース高橋光成(現西武)を擁する前橋育英だった。高橋はほぼひとりで6試合を投げ抜き、計50回、防御率0・36の成績を残した。準優勝は、春夏通じて宮崎勢初の決勝進出を果たした延岡学園。