行ってきた。彼のところに。
事実を知ってから、もうすでにときが経ちすぎてたけど
私の性格は、残念ながら
彼のこと 泣き寝入りして忘れてしまうほど オンナノコしてない。
片手で数えても余るほどしか行ったことのない土地に、
初めて1人で、
方向音痴だけど
彼のマンションに着いたのはpm10:30まえ。
彼が帰ってきて 会えたのはam3:30まえ。
あの駅に降り立ってから
初めて待ち合わせした場所 かすかに記憶に残る道を
全身で受け止めて
涙が溢れてとまらなくなりそうになって
でも会うまでは泣かないって言い聞かせて。
車でしか通ったことのない道を
似たような住宅街を
記憶を頼りにひたすら歩いた。
とうとう見つけて、
駐車場の隣にある、駐輪場の空いた一角に座って、ひたすら待った。
震えがとまらなかった。
寒くて 体も 心も気持ちも
彼のことで悩むことがなくなると彼とのつながりが消えてしまう
そう思う私には
今夜会いたいという思いと 会ったら終わってしまうという事実
その2つの間で さまよってた。
彼が来る直前まで。
・・・彼の素直な笑顔を見る直前まで。
ツヅク。