ああ、息ができる。
BUNCHO原稿作成中、特に締め切り前は
ここには文章を書かないようにしてます。
書きたいこと、表現したいことを小出しにしてしまうと
いざという時に、出なくなってしまうから。
私にとって
文章を書くことや、何かを作ることは
水を飲むのと同等な行為であるけれども、
少々気合を入れる必要のあるものを作る場合は、
溜めて溜めて、
もうどうしようもなく溢れ出てしまうまで、
外には出さないよう我慢しています。
書きたくて作りたくて、手が虚空をつかむまで。
欲求が爆発しないと、いいものが作れないような
そんな程度ですが(笑)
水をやらないトマトは苺より甘くなる
ようなそんなイメージ?(なんだそれ)
自分の中身が、甘く甘くなっていくのが分かる。
どうぞ、召し上がれ。
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さて、もう今日から再び拙文が書けるぞよー!うひゃぁ。
ほんと、ここに書いているのはどうでもよいようなことばかりで、
読んでくださっている皆様、どうもありがとうございます。
GWにずーーーっと欲しかった
BOSEのヘッドフォンを買いました。(「One day」の写真ではめているやつ)
素敵な素敵な音がします。耳が溶けてしまうくらい。
オーディオや音響の違いについて全く分からないこの私でも、
これは違うと思えました。
重低音重視の方にはお気に召すかと思います。
で、そのヘッドフォンをして毎日出勤してますが、
これのコードが少々長めであり、またゆるっとうねっているんですね。
iPodに付属のイヤフォンは直線型だったので、今ままではなかったんですが、
これがいろいろなものに絡みやすい。
最近、私が乗る電車の線がダイヤ改正により本数自体が少なくなってしまったことで、
特に朝が、急激にぎゅうぎゅうの満員電車と化してしまったのです。
「すみません、降ります」と小さく呟きながら
扉に向かって頑張って歩を進める際、
このヘッドフォンコードが
高校生の背負っている真四角なタイプの鞄に、必ず絡むんだ。
岡山人しか分からない表現を使うと、
明誠とか岡山南(制服が信じられないくらい可愛い)のそれね。
人を掻き分けて進む中、
コードが引っかかってしまって「うっ」って一瞬頭を後ろに持っていかれてるのを、
しかし近くにいる人たちがいつも笑いながら取ってくれる。
ちょっと歩いては「うっ」
ちょっと歩いては「うっ」ってなってるとこ、(高校生の通学ラッシュとぴったりなもので)
罠にかかってばたばたしてる小鳥をそっと放すように、
「さぁお行きなさい、お嬢さん」っておじ様やお姉様が次々に
コードをちょっとつまんでは助けてくれる。
これが、
恥ずかしいけど、嬉しい。
少々違うかもしれないけど、ライブでダイブした時に、
見ず知らずの人がちゃんと前まで「わー」って送ってくれるのに似てる。
「扉まで無事にたどり着けよ、少年!」
「今日も一日、素敵な日でありますように!」
「幸運を祈るぜ!」
って、コードをつまむ指先から聞こえてくる・・・気がする。
「スクール・オブ・ロック」のラストのジャック同様満面の笑みになり、
私はしまる寸前の扉から這い出て、
ゆっくり動き始めた電車に向かって大きく手を振る。
「ありがとう!みんなこそ武運を祈る!」