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テーマ:ひとり言・・?(17620)
カテゴリ:雑談
こちらではここ2週間弱、テリー シャイボさんのニュースで持ちきりだった。
日本でも報道されていたようなので、ご存知の方も多いと思う。 テリーさんは15年前に心臓発作を起こし、そのとき脳が酸欠状態に陥り、以来ずっと植物人間状態。 尊厳死(安楽死)を望む夫と延命の為に流動食と水をチューブから供給し続けることを望む両親の間で争いになっていた。 ↓詳しい説明はこちらの毎日新聞の記事をどうぞ。 シャイボさん 尊厳死問題 この騒動を見ていて感じたこと。 「今度こそ私たちもリビング・ウイルを作っておかなければ!」 リビング・ウイルとは自分が不治の病や脳死状態になったとき、延命措置をして欲しいかどうかなどを書き記したものだ。 テリーさんの場合、これが作られていなかったため、今となっては本人の意思を誰も知ることは出来ず、今回のような騒動になってしまった。 かたや私の義父の場合。 病床でついに人工呼吸器が必要な状態になった時、彼のリビング・ウイルに基づいて延命装置はすべて外された。 本人はこのとき既に昏睡状態で、意識もなかった。 装置をはずすと血圧が次第に下がり、心拍数も下がって、命の火が消えていくとはこのことだな・・・なんて思いながら、最期を家族で看取った。 あのまま装置をつけていたらどのくらい生き続けたのか、今となっては見当もつかない。 私たち夫婦は息子が生まれた時に遺書を作った。 夫婦片方が先に死んだ場合、両方が同時に死んで息子が残された場合、3人ともが同時に死んだ場合など・・・。 旦那には先妻との間に2人の子がいるので、財産の分与のことなどもあり、息子を守る為にどうしても作る必要を感じたからだ。 私たち2人が死んで息子が孤児になった時の財産の管理や、誰が息子を育てるかなどの内容についても記載されている。 でも、リビング・ウイルはまだ作っていない。 義父が亡くなった時にちょっと考えたりもしたけど、そのままになっていたのだ。 海外に住んでいると、日本に住んでいれば考えなくてもいいようなことを、普段から考えておかなくてはならない。 自分に万一のことがあった場合、葬儀は何処でするのか、どのように埋葬してもらいたいかなどなど。 私の場合、以前は自分がもしアメリカで死んだら、遺体を日本に搬送して、日本で実家のお墓に入りたいと旦那に話していた。 でも、最近は考えが変わった。 アメリカで火葬して、灰を海にまくか(海は世界中に繋がっているので)、日本とこちらの家族で灰を2つに分割して保管して欲しい。 その方が家族に手間をかけないし、自分はもう死んでるんだし・・・なんて思って。 こちらでは免許更新の時に、事故で脳死状態になった場合に臓器提供者になると希望するとほんの少しだが登録料が安くなる。 お金をほんの5ドルくらい安くすることで、臓器提供の登録者を増やそうなんてセコイ~~と以前は思っていたが、昨年の更新の時に私はこれに登録した。 事故して脳死だったら、もう多分元通りの健康体には戻れないだろうし、それなら自分の臓器が誰かの役に立ってくれた方がいい。 そんな訳で、こういう内容も盛り込んでリビング・ウイルを書こうと思う。 また例のごとくしばらくかかりそうだけど、「備えあれば憂いなし」ということで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005/04/02 05:35:23 AM
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